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時間割の組み方。

1時間目、国語。2時間目、数学。今日は時間割の組み方についてです。様々な方法のうちの一つです。

時間割係に選ばれる

年度当初、勤務初日の職員会議。校務分掌に時間割係と書かれていたら、見事当選。ハードな一週間の幕開けです。日付が変わる前に退勤することが目標。そんな世界。

コンピュータのソフトを使う

職員会議や学年会議が終わった15時ごろから時間割係の仕事が始まる。まず初めに、パソコンに時間割ソフトをインストールする。時間割係の中でもリーダーを担う人のパソコンにインストールする。

ひたすら入力する

ソフトにデータをひたすら入力する。1年国語:佐藤、2年数学:鈴木、3年社会:高橋。学校の規模が大きければ大きいほど気の遠くなる作業になる。しかし、全てを手作業で行う方がよっぽどきつい。教科と教科担任だけでなく、学年や学級、さらには授業時間数などの情報も入力する。

非常勤講師の存在

あくまで時間割を組む上での話だが、非常勤講師の存在は悩ましい。出勤できる回数や曜日があらかじめ決まっているから。そこで、先に非常勤講師の方の担当を決める方法をとることもある。

コマを合わせる教科

学活(学級活動)や総合(総合的な学習の時間)のコマは学年で合わせることがある。その場合も、こちらを手作業で先に決める方法をとることがある。

特別教室の被り

まだ検討すべき事項がある。特別教室が被らないように考慮しなければならない。家庭科や美術はまだしも、最大限の配慮が必要なのが理科。同学年で時間が被ってしまうと、理科室の器具が足らなくなる恐れがある。それと同じくらい配慮すべきなのは体育。運動場や体育館の使用が被らないようにする必要がある。また、プールの授業があると考えると、コマに異学年の授業が入っていては後に不都合が生じることになる。

少人数指導の教室

きめ細やかな指導につながると考えられている少人数指導。しかし、これも時間割を組む上では悩ましい問題の一つ。空き教室が数個もある学校であれば安心だが、そうでなければ空き教室を確保することですら難しい。

ソフトで試行を繰り返す

優先事項を先に埋めていったら、いよいよソフトで何度も試行を繰り返す時がやってくる。最適な組み方を目指してパソコンが何通りもの時間割をつくりつづける。しかし、ここですべての項目を網羅できるということは、まずありえない。

手作業でエラーを修正する

ソフトを使ってある程度の時間割をつくっていく。それでもエラーは生まれる。このエラーは手作業で減らしていく。パズルのように、コマとコマをああでもない、こうでもないと相談しつつ動かしていく。サラッと書いているが、この作業に最も時間が注ぎ込まれることが多い。

仮時間割の完成

手作業でエラーをゼロにしたら、仮時間割が完成する。これを先生方に見てもらう。何か問題があればやり直し、問題なければ仮として運用を開始する。

時間割の完成

仮時間割の運用期間が終わると、正式に時間割の運用が開始される。これにてお役御免と言いたいところだが、各学級に掲示する用の時間割表をつくったり、生徒が生徒手帳に挟めるサイズの時間割表をつくったりと、時間割作成以外にもやるべき仕事がある。

終わりに

とにかく、時間割係はハードなんです。生徒との出会いや、新たな学級でのスタートの前に、多大な時間や労力を奪われることになります。学級開きの用意も満足にできません。それに加えて、年度初めの分掌になるので、評価されにくいというのも事実です。一ヶ月もすれば、みんなの記憶から時間割係の奮闘っぷりは消えていってしまうわけです。僕も担当したことがありますが、できればもうやりたくないと思ってしまうような分掌です。

おまけ

寝ぼけ眼で書いているので、誤字・脱字や乱文がありましたら申し訳ありません。最後までお読みいただきありがとうございました。

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