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米国一人旅#1 | 語学力だけでは足りない、会話力

5/23 13時、デルタ航空にてJFK空港に到着。

これが私にとって初めてのアメリカ!正直アメリカ自体にはあまり興味は無かったのですが(ごめんなさい)、『NY旅で人生変わった!』とエネルギッシュに豪語する人を度々見かけてきたので、どんなものかと思い今回の旅に組み込みました。

あとはこの無職期間を逃したら、遠い遠いアメリカ(特に東海岸)が地理的な遠さだけでなく、気持ち的にも大きく離れそうだなと・・・。
物価もおそろしく高いし・・・😭

結果的に、先に述べた「人生変わった!」というような経験は得られませんでしたが、20代のうちに行くことができて良かったと心から思っています✨

今回は、この旅の中で一番のほろ苦い思い出を自戒を込めて書きます。


それは入国審査での出来事。
1時間以上並びようやく私の番。審査官にパスポートを渡し、他愛のない会話の最後にこう聞かれました。

「Do you have cash?」

とても簡単な文章ですよね。大して英語学習に熱を入れていない人でも答えられるレベルだと思います。
私は80ドルほど持っていたので、「Yes.」と答えました。
すると「Why?」と聞いてきまして。

今思えば、「Shopping」とか適当なことを言えばよかったのですが、その時の私の脳内は、「現金を持っていることに理由がないといけないの??お金は必須なんだから持っていて当たり前じゃないの??」
と、わざわざ聞いてくる審査官の意図が分からず、思わず「US dollar」と、意味のわからない返答をしてしまいました。

TOEICのpart2で絶対に落とせないような、典型的で易しい問題のシチュエーションなのにね!!!??(涙と怒りと呆れ)

返答に呆れた審査官は大声で何か怒鳴りだし、結局私を通してくれましたが、入国審査早々やらかしたことに気付いた私は、この先無事にアメリカで過ごせるのか、そしてこの国に歓迎されていないような気分になり(いや自業自得)しばらく落ち込みました。

そして、なぜ入国審査で現金を所持しているのか聞いてくる理由を調べました。

JALさんがご丁寧に教えてくれています!

なるほどNYは治安の問題もあり、基本クレジットカード決済なのですね。
たしかにロンドンの時も思いましたが、「支払いは現金のみ」という場所は、私が見た範囲では1つもありませんでした。
唯一現金があって良かったなと思ったのは、素敵な路上ライブでチップを渡せた時くらいでしょうか。

今回私がとんちんかんな受け答えをしてしまったのは、英語力の問題よりも、その国の常識を知らなかったことと、経験が浅いが故の結果だと思っています。

盗難が多いニューヨークで現金を所持するのはリスクがとても高い ということは理屈ではわかっていましたが、あくまで個人の意識に委ねられているようなものだと思っていました。

それが空港で聞かれるほどの事項とは!
ちなみに今回の私は80ドル程度でしたが、1万ドル以上所持している場合は税関に申告する必要があるようです。

その後すぐ、マンハッタン行きの電車のチケットをどこで買えば良いかわからない時に、自然と「Where can I a ticket?」と聞けたときには、「なんでさっき答えられなかったんだろ・・」と改めて反省すると同時に、「できることもあるんだから自信持とう!」と自分を励ましました。

特に母国語以外の時は、頭が「外国語を正確に聞き取ること」に集中していて、いつもより機転が利かないはずです。
今回の内容であれば、事情を理解していれば「あぁ、だから現金の用途を確認しているのだな」と納得し、答えられたと思います。

目指すは語学力だけでなく、自分の常識の中で考えず、柔軟に考えられるようになることです。

私の場合は語学力も発展途上ですが、色んな知識の引き出しを使いながら会話ができてこそ、私が思う「英語ができる人」だなと思いました。
少し情けない思い出ではありますが、一週間という短い期間で沢山のことに気付かされてくれた経験ができて良かったです💐

つづく

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