ガチョウの刷り込みについて。後ろをついて歩く可愛さ。
こんにちはnolyです。水曜日の水鳥、ガチョウの日。
前回は名前の由来をご紹介しました。
追記:wing walk https://note.com/rocjet1972/n/n6efc18e39c08 をあわせてどうぞ。
この記事に合わせてギタリストのジユンペイさんが作ってくれた曲です。
聞きながら読んでいただくとほんわかさ倍増です。
すると、ご質問を頂きました。
「ガチョウさんは初めて見るものを親認識すると聞いたのですがnolyさんの後ろをついて歩くのでしょうか??」
すももさん、ありがとうございました。
初めて見るものを親認識するのか
実はフィフィが初めてみたのは人間ですが、私ではありません。
なので答えはYESでありNOでもあるかもしれません。
フィフィは会社で飼っているガチョウの子で、フィフィが卵の中から小さな声をあげたとき、私は刷り込みの話をおぼろげながら思い出しました。親認識するのは私ではなくもちろん私の足元にいる犬でもなく、オーナーがふさわしい。そう考えた私はすぐさまオーナーを呼ぶことにしました。
たいていの物語で雛というのはまるで目玉焼きを作るためにフライパンに卵を割りあけるかのようにパッカーンと誕生します。ところが現実はそうでもなく、最初に卵の殻を内側からつつきだしてからすべての殻をぬぐまでフィフィは丸一日かかりました。5月の4日に小さな声が聞こえてひびがはいり、卵を脱ぎ終えたのは5月5日のことでした。
もちろんその間ずっと卵を見張っているわけにもいきませんから、時折孵卵機をのぞいては頑張れ、もう少しだ、早く出ておいでと声をかけ、雛の顔がもうすぐ見えるというところでオーナーと対面することとなりました。
人になれたガチョウとして人生(鳥生?)を送る第一歩です。
この世界に生まれ落ちて最初に目にしたのはオーナーのはずがフィフィは私に懐きました。オーナー曰く「その時はまだ目が見えていなかった」らしいです。
ガチョウの子は後ろをついて歩くのか
対面を果たした数日後のこと、ガチョウの子を初めて外へ連れ出しました。
晴れた日でした。地面へおろすとキョロキョロ周囲を見回します。
こちらが一歩歩くと、あげた右足をおろさないうちに足の間にぴゅっと入り込んできます。左足を動かすと左足に糸でもついているかのようにくっついて歩きました。右足、左足。足元をのぞき込んで黄緑色のふわふわがよちよちおぼつかない足取りでついてくるのはなんとも可愛いものです。
雛のころは一歩が小さいですから、ガチョウの子は一生懸命、ペタペタペタペタ走ってついてきます。
面白がってこちらがダーッと走るとそれはもう必死にペタペタペタペタ。
小さな、まだ形もおぼろげな羽を広げて右に左によちよちしながらペタペタペタペタ。
※写真は成長すると白くなるガチョウの子、小さな羽が天使のよう。
後をついて歩くのが雛のころだけかというとそうでもありません。
後ろをついてくるのが可愛いくて嬉しくてフィフィと一緒にたくさんお散歩しました。
お散歩の目的地はたいていお池で、「フィフィ、おいけ行こう」と声をかけると「おいけ、おいけ。おいけ、おいけ。」と言いながら私の後ろをついて歩きます。
お池はもちろん、畑へも田んぼへも山の中にさえ、フィフィはついてきました。
ゆっくりゆっくり一歩ずつ。
フィフィののんびりした動きは可愛さ、愛しさ、歩いてくるのを待つ時間の穏やかさ、何物にも変えがたい時間の豊かさを私に教えてくれました。
これからガチョウを飼おうと思う方へ
もしこれからガチョウをそれも雛から飼うのであれば自分の後追いを沢山させることをオススメします。雛は対象物を追えば追うほど認識が強くなり、ついてくるようになるそうです。
そしてやはり後をついてくるというのはたまらなく可愛い。
これはガチョウを飼う醍醐味ではなかろうかと思います。
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この記事から曲を作っていただきました。冒頭の追記、お聞き逃しありませんか?ほんわかした気分になれるwing walkを作ったギタリストのジユンペイさんの記事もぜひ
ガチョウのマガジンは毎週水曜日更新予定です。
また見に来てください。
読んでいただきありがとうございます。 暮らしの中の一杯のお茶の時間のようになれたら…そんな気持ちで書いています。よろしくお願いいたします。