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ナポリタンの日、昭和の日

今日4月29日はナポリタンの日。理由はナポリタンが昭和を代表する洋食だから。

昭和の生まれ育ちな私にとってナポリタンは母の作る洋食。私の母は色んな料理を作る人でした。和、洋、中の家庭料理はもちろんミートローフだとかローストビーフだとかボルシチだとかピロシキだとか、今ほど豊富に〇〇のもとが無い時代、出汁もスープもイチから手作り。料理のレパートリーも豊富ながらその量も多く、焼き鳥や餃子は100とかから揚げはキロ、天ぷらは大皿に4~5枚あったと記憶しています。スパゲッティもごたぶんにもれず。

ナポリタンを作るときは大きな中華鍋。料理人に言わせたらパスタは1~2人前ずつくらい作る方が美味しいのでしょうけれどそこは家庭料理。家族全員分一度に作っちゃいます。だからケチャップとかハムとかがちょっと焦げている。炒めたような熱々を口の周りを赤くしてモリモリ食べるのが我が家のナポリタン。

ケチャップ味で子供好み、なのに大人になってもやっぱり時々食べたくなるナポリタン。私が作るのはトウガラシを刻んでいれてちょぴり辛め。バターを落としてコクを出した大人ナポリタン。子供のころ苦手だったピーマンもそれこそがナポリタンの決め手、大人ですものたっぷりいれちゃいます。

昭和の日、雨でスタートのゴールデンウィーク。花屋さんでは母の日ウィークに突入です。かつて花屋に勤めていた頃、ゴールデンウィークあたりが大好きでした。母の日を前に沢山のお客様にお応えできるようにリボンを作り、かごをセットし、カーネーション用のセロファンをひたすら切って備えました。

母の日は五月の第二日曜日。今年は9日。

年によって14日になることも8日なることもあるこの忙しくも楽しい母の日ウィーク。今ではどうだかわかりませんが徹夜みたいな働き方した記憶もおぼろげにあるようなないような。ふらふらと出ていきふらふらと帰ってくる、それこそ母を心配させていました。けれど最終日。母の日当日、お疲れー!とみんなで祝って、帰宅して母へプレゼントしたのは私が作った花束。今でも時折すごく嬉しかったと言われます。

さて、今年の母の日は何にしよう。ナポリタンは大人味になったけれど未だ母の前で私は子供。長生きに感謝し、ありがとうの手紙を添えて。母の日に花を贈るのは決めている。珍しいアジサイの鉢花にしようか、好きな色あいの花束にするか、ゴールデンウィークの間に決めて送ろう。


読んでいただきありがとうございます。 暮らしの中の一杯のお茶の時間のようになれたら…そんな気持ちで書いています。よろしくお願いいたします。