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人に恵まれていた話

退職前に、世話になった人へ個別に挨拶をしている。

「入社当時は一緒に会社サボったこともある同期」
「ソリが合わなくて仕事上で何度もぶつかった人」
「何度も退職の相談をされ、その度に号泣しながらも仕事を続けてる人」

それ以外にもたくさんがいるが、こうして振り返っても
自分の周りには良い人ばかりだったと感じる。


派遣入社時

派遣で現在の職場に来たのだが、仕事を紹介されたときは「高卒以上」の条件が提示されていた。
自分は高校中退(旧大検は所持していた)だったため、中退でも問題ないのだろうと思いながら、いざ面接。

そこで派遣会社が作成した履歴書には「~高校卒業」となっていた。
モヤモヤしつつも面接は進み、最後の「何か質問はありますか?」と聞かれた際、履歴書の記載は誤りで高校中退であることを話した。

面接官は笑いながら「ちなみに中退の理由は何でしょう」と問われたので、素直に回答し面接は終了。面接通過で入社できた。

何年か後に面接官だった一人から聞いた話では、「本来なら高卒じゃない時点でNGだった」とのこと。3人の面接官のうち1人がOKを出してくれたらしい。「素直に話したのが良かったのかもね」だそうな。


入社当初~数年間

酷いサボり魔だった。
「求められている実績は出してるんだから、休んだっていいだろ」
当時は本気で思っていた。
ムラのある問題児でクビも間近だったそうだが、
「実績が問題ないなら、勤怠改善と勤務態度だけでしょう」と庇ってくれた上司が二人。一人は既に退職されたが、もう一人はその後も色々とお世話になることになる。


部下を持ってから

「実績が出せるよう、他の社員に教えてみろ」ということで、
初めて数名の部下を持つことになった。
勤怠ボロクソで評判最悪な上司の誕生である。

今考えても、自分より優秀なメンバーばかりだったため、
教えたことはスルスルと吸収していく。
チーム実績も上々で半ば自分の実力だと信じ切っていた。
そんな折、勤怠ボロクソで実績は良いメンバーがチームに加わる。

実績が良くても勤怠が悪いと安心して仕事を任せることが出来ない
、と
ここで初めて気づく。
彼は自分に自信があるタイプだったため、なかなか勤怠についての考えを改めようとしない。
残念ながら、自分も全く同じタイプだったため、話は平行線をたどった。

そんな時、力になってくれたのが同じチームの部下だった。
数名で話し合い、どうすれば全員が気持ちよく仕事できるかを考えた。
結果的にこれが功を奏し、勤怠も改善した彼は更にチームを活性化させることになる。

いわゆる上司の威厳、というものは自分にはあまり無く、
抜けてるところがあった自分を部下はハラハラしながら見ていたらしい。
飲み会の時に聞いたときはショックを受けたのを覚えている。

この時、仕事の効率化も大事だが、それを伝えるため、
普段からのコミュニケーションの取り方が大事だと気付く。

休職まで

それから休職に至るまで、様々な人と業務をし学ばせてもらった。
一人として同じ人はいなかったし、苦手な人も多数いたことは事実だ。

だが、どんな人にもそれまで生きてきた物語がある。
多少趣味が悪いかもしれないが、自分は他人の物語を聞くのが大好きだ。
苦手と感じる人へコミュニケーションを取り、物語の一端にふれる。
好奇心をもつことで話を引き出し、人となりが見えてくる、
その後は、今まで以上に円滑にやり取りすることができた。

ここまで振り返ると、
やはり自分は多くの人に支えられていたのだと再認識する。

というか、以前話した鬱屈さ
人とのコミュニケーション不足が原因ではないかと思えてきた。

コミュニケーション大事かも。

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