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カカクコムの決算を見てみる

カカクコムの決算(2015年10-12月)が今週出ていたので、さっそく見てみました。

売上高10-12月 105億円(YoY14.6%)
通期予想 425億円

営業利益10-12月 50.7億円(YoY11.1%)
通期予想 197億円

営業利益率48%とさすがの収益力ですね。

利益率で言うとMicrosoft、ヤフー、クックパッド、あたりがぼくは最初に思いつきますが、いわゆるIT企業で収益性の良さの数字のみを見るとこんな感じのようです。

IT企業 営業利益率ランキング


成長率を分野別に見てみると
ショッピング事業3Q 2,513百万円(YoY+7.5%)
サービス事業3Q 1,538百万円(YoY-3.3%)
広告事業3Q 1,377百万円(YoY+8.0%)
食べログ3Q 4,119百万円(YoY+27.4%)

このボリューム感でも堅実に伸びているようですね。

ここまでざっくりまとめると

・成長度では食べログが伸びている

・売上構成比でも食べログの割合が最も大きく39%

・ショッピング24%、サービス14.6%、広告13.0%



サービス事業を見てみる

レストランの口コミサイトである食べログ、商品検索サイトの価格.com、ネットを使う人であればもはや、説明不要のモンスターなサービスですね。

ちょっと視点を変えて、わずかにYoYでマイナスとなっているサービス事業ですが、平均1.7億円/月の売上となっています。

サービス事業には自動車保険、金融系の成約手数料収入と、プロバイダ比較サービスの手数料収入などがここに含まれていいるようです。

肌感では、プロバイダ比較コンテンツは新規の固定回線の需要獲得という点では、国内ではほぼアッパーまで普及している感がありますね。

残りは引っ越し時の需要で取り込む、という感じなのでしょうか


すこし古いですが、2007年のIR資料を見てみました。

9年も前ですから、固定回線もまだまだ需要があったような気がしますね、この当時BBの申し込み件数が需要期の3月あたりで、22,000件ほど獲得しているようです。

プロバイダってネットに限らず量販店の店頭とか最近では駅前などでも「いまならキャッシュバック⚪︎⚪︎円!!」って感じのプロモーションをよくやってますよね〜

ちなみに本日の価格.comのプロバイダ比較コンテンツTOPページを見てみると

なんて高額のキャッシュバックもあるようですね〜

仮に、この2007年当時に申し込み1件あたり3万円の手数料売上が上がっていたとすると

22,000 × 30,000 = 6.6億円

プロバイダ取り次ぎのいわゆるアフィリエイトでこの額、強烈ですね。


現在は固定回線も飽和状態なのであれば、電力自由化にともなって「電気料金比較」などの非物販系のコンテンツもリリースしていますね(さすがに早い)

いつもながら、このスピード感とユーザーのベネフィットを追求していく姿勢を見習いたいところです。








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