【文系でも合格できる】乙種第4類危険物取扱者試験(乙4)合格体験記
1.プロローグ
この記事では乙4の試験に合格したい、効率良く勉強したいなどの疑問に私の合格体験をもとにお伝えします。
私は6月受験した乙種第4類危険物取扱者試験に合格しました。2か月間勉強し、その間にどのような勉強を行ったかを書いていきます。
今後、受験を控えている人や、受験を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
仕事をしながらの勉強は大変ですが、1日30分でも継続できれば合格に近づきます。仕事と勉強の両立、学習計画のことで悩んだら気軽に相談していただければと思います。
2.試験科目・試験時間
○試験科目
・危険物に関する法令 15問
・基礎的な物理学および基礎的な化学 10問
・危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法 10問
高校レベルの化学や物理を勉強したことがある人は、「基礎的な物理学および基礎的な化学」は軽く勉強するだけで解答できると思いますし、勉強時間もその分少なく済むと思います。
○試験時間
2時間
試験時間には、余裕があるため、ゆっくり考えながら解答することができます。
3.使用テキスト、問題集
○ユーキャンの乙種第4類危険物取扱者 速習レッスン 第4版【別冊ポイント集・予想模擬試験・赤シートつき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ) 自由国民社
この参考書は、覚えやすいように語呂合わせも載っていて、非常に効率的に暗記していくことができます。また模擬試験が2回分付いてくるため、実力試しとして活用できます。そして持ち運びがしやすいように薄い冊子も付いてきます。
○本試験型 乙種第4類危険物取扱者資格試験問題集 成美堂出版
この問題集の特徴は、8回分の予想問題があるということと、問題集と解答・解説編が分かれていることです。短期間で効率的に勉強していくためには多すぎず、少なすぎず適切な量だと思いました。
4.勉強方法
私が実際に行った勉強方法を紹介します。勉強方法のフローチャートは以下の通りです。
① 参考書
○1~3週間目
最初の1~3週間は参考書の通読です。ここでは無理に暗記はしなくても構いません。私は3週間の間に2回通読しました。ここでの目的は試験内容の概要を掴むことです。
可能であれば、参考書に載っている語呂合わせを覚えていくと後々で楽になります。特に覚えておくべき語呂合わせは後で紹介します。
テキスト:ユーキャンの乙種第4類危険物取扱者 速習レッスン
勉強時間: 平日:0.5~1時間 休日:1.5~2時間
例えば「基礎的な物理学および基礎的な化学」は大きく4章に分かれているため、1日1章を目標に取り組んでみるなどです。内容が多い章については2日に分けるなど調整を行い、1週間の勉強スケジュールに余力を持たすことがコツとなります。
② 問題集
○4~6週間目
通読後は、問題集を解いていきます。ここでのポイントは分野ごとに解いていくことです。例えば、「危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法」を第1回、第2回、第3回・・・と解いていくようにします。分野別に問題集を解いていくことで知識を定着させることが可能となります。間違った問題は、問題集の解説を読むと同時に参考書に戻って復習をするようにします。問題集を解いた後の復習をしっかり行ったかどうかで知識の定着度合が変わってきます。
問題を解いて、答え合わせをしたとき、各問題にマークを付けておきます。
○:理解して、迷うことなく正解できた。
△:迷ったが正解できた。
×:間違えた。
このようにマークを付けておくと、2回目、3回目に問題を解いていくときに重点的に復習する問題が一目でわかります。
問題集を3~4回ほど繰り返すとある程度出題されやすいテーマもわかってきます。このような状態になれば、試験へ向けて非常にいい準備ができていると言えると思います。また実際の試験でも同様の問題がこの中から出題されていたため、この問題集を1冊完璧にすれば合格できると思います。
テキスト:本試験型 乙種第4類危険物取扱者資格試験問題集
ユーキャンの乙種第4類危険物取扱者 速習レッスン
勉強時間: 平日:0.5~1時間、休日:1.5~2時間
③ 予想問題
○7~8週間目
試験の2週間前からは予想問題を解いていきます。初見の問題集が2回分あるのが理想的です。私は、「ユーキャンの乙種第4類危険物取扱者 速習レッスン」に付いていた問題集2回分を直前の予想問題として使いました。
ここで大事なことは、実際の試験時間内で解いていくことです。時間はたっぷりありますが、試験時のシミュレーションを行い、準備を着実に進めておきます。
問題を解き、答え合わせをし、間違えた問題も含めて解説を読みます。②で説明した問題集と同様にマークを付けて重点的に復習する箇所がわかるようにします。
そして予想問題に2回程度取り組み、十分復習したあとで、余力があれば、②で使用した問題集の復習をしていきます。△や×が付いた問題を重点的に解いていきましよう。苦手な問題等を中心に復習していけるため、非常に効率的に進められます。
テキスト;ユーキャンの乙種第4類危険物取扱者 速習レッスンの予想模擬試験2回分
勉強時間: 平日:0.5~1時間、休日:1.5~2時間
5.語呂合わせで効率的に暗記
「ユーキャンの乙種第4類危険物取扱者 速習レッスン」には多くの語呂合わせが紹介されていますが、実際は全て暗記しなくても試験には対応できました。ここではテキストで紹介されている語呂合わせの中でも特に覚えておくべきものをピックアップして紹介したいと思います。
○基礎的な物理学および基礎的な化学
・同素体
ダイコク 高校 同窓会 同じ元でも けっこう異なる
(ダイヤ)(黒鉛)(同素体)(同じ)(元素)(結合)(異なる)
・酸化
参加賞 山荘 もらえば 電気 水道 ありません
(酸化)(酸素)(受取る)(電子)(水素)(失う)
・イオン化傾向
借りよ か な ま あ あ て に す な ひ ど す ぎる 借 金
K Ca Na Mg Al Zn Fe Ni Sn Pb H Cu Hg Ag Pt Au
カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、ニッケル、スズ、鉛、水素、銅、水銀、銀、白金、金
・燃焼の3要素
金でおっさん天下とる
(可燃物)(酸素供給源)(点火源)
○危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法
・危険物の分類
さかじい事故さ!「ココブエブエ!」
・第4類危険物のうち、水溶性の主な危険物
汗、汗、風呂、風呂、メチャメチャ沢山、グリ、グリ、ピリ
(アセトアルデヒド、アセトン、酸化プロピレン、2-プロパノール、メタノール、エタノール、酢酸、グリセリン、エチレリングリコール、ピリジン)
・特殊引火物の種類
インカ(特殊引火物)の旅は、二流(二硫化炭素)でもあせ(アセトアルデヒド)って参加(酸化プロピレン)するがエー(エーテル)。
○危険物に関する法令
・保安距離
保安には、奥方が造って、内外貯めて一杯に
(保安距離が必要なのは、屋外タンク貯蔵所、製造所 屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所)
・保有空地
保有とは、保安プラス 外にカンタン 地上で移送
(保有空地は、保安距離+ 屋外簡易タンク貯蔵所 地上の移送取扱所)
6.試験の感想
試験を受けてみて思ったのは、問題集で解いた問題と同じような問題が多いなということでした。わからない問題もいくつかありましたが、他の確実に解ける問題を正しく解答していけば合格できると思います。試験時間には余裕があるため、ゆっくり解いても十分間に合います。試験勉強では特に問題集をいかに完璧に近い状態へ仕上げられるかが大事だと強く感じました。
7.最後に
乙4の資格を持っていると様々な職業に使えます。
○石油貯蔵タンクを持つ企業
○化学工場
○ガソリンスタンド
○タンクローリー
○ビル管理
この中でも特にガソリンスタンドでは、有資格者を常時必ず1人以上置くことが決まっています。
そして転職や副業でも役立てることができます。ある程度勉強時間は必要ですが、努力が報われやすい試験だと思いますし、チャレンジしてみる価値は十分あると思います。危険物取扱者の勉強している皆さんを応援しています。
ご覧いただきありがとうございました!
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