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034「58歳の転職記・完結編」みんなでランチ

退職することが決まってから、ちょっとした事件がおきました。

この会社での同期入社は私を含めて4人でした。実は、入社してからずっと、リーダー格のおねえさんと私はあまりしっくり行っていませんでした。

ある日、私以外の3人が、私に内緒で、お昼にレストランのランチに行くことが判明しました。

4人のうち2人がもうすぐ誕生日で、大台なので、おねえさんが奢ることにした、とのこと。
お祝いされる二人のうちの一人が、私にこっそり教えてくれました。
私は誕生日も年齢も離れていて、奢るほどのお金はないので、呼ばれなくていいのですが、それにしても、私に内緒で3人で示し合わせて、というのは、結構露骨でした。

さあ、どうしようか。
庶務のおねえさんに相談したら、過激な意見が。もう退職しちゃうんだから、公の場でバラしてしまったらどうか。
過激なのは、スッキリするかもしれないけど、波風は立っちゃうよな。ううむ。

奥さんに相談してみたら、下の子からアドバイスを頂きました。
私が退職するのは公になってないけど、みんな薄々勘づいているだろうし、そしたら残った三人で結束を深めるのは当たり前の行動。それを邪魔してもしょうがないのでは。
たしかに。

こっそり教えてくれた方の気持ちも尊重したいです。私は、何も言わないことにしました。
庶務のおねえさん的にはつまんなかったかもしれないけど、まあ、ここでがんばってもしょうがない。

そんなこともありながら、残っていた仕事をなんとか片付け、有給休暇を消化して、私は3月中旬にこの会社を去ることにしました。
コロナ禍でもあり、お別れ会などはなかったですが、上司から、餞別の品を頂いて、それはサプライズでした。

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