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西尾久ふじ天
2024年2月6日 14:50
司馬遼󠄁太郎の筆の力で、私は択捉島まで連れてこられた気がしている。そこは大自然に抱かれ、海と森と山と魚たちの楽園のようだった。小説の主人公、高田嘉兵衛は、貧しい淡路島の漁村を飛び出し、江戸時代としては巨大な船を含む何隻もの船を持つ廻船商社となった。そして、当時寒村だった蝦夷の箱館の港に目をつけ、大きく貿易を始めようとしていたところ、幕府から声がかかった。当時幕府は焦っていた。蝦夷