見出し画像

酢豚を食って映画を観て走って飲む

つまり割とハッピーな1日だった。


なんで最近毎日日記を書いているのかというと「何もしない」ことが不安で、何かした、という報告をしてその実感を得たいからかもしれない。家にいる時間が短くなるとベッドの上で虚無を続ける時間が短くなるので効率という観点では良い兆候だがそもそもそれは何を分子とした場合の効率だ?と聞かれるとそれは判然としない。分母は俺の人生である。同じくコスパという時俺のコストとは?パフォーマンスとは?ということを考えてみるとコストは大体、時間か金か精神力である。だがパフォーマンスは満腹度以外に実際のところ楽しさとか達成感とか満足感とか意外とふわふわしていることもある。何かをしている間は人はその意味を考えなくて済むので「鬱病の人間は暇か、めちゃくちゃ忙しすぎるかのどちらかだ」という仮説を俺が思い付きで唱えている。というか暇なやつは鬱になるとかはよく何かに書いてある。俺は「何もしない」をやり続けるプーさんにはなれない。100エーカーの森という広大な土地に住む権利を持っているプーさんは結局、富を「持っている」側の人間なのだ。自分の山で散歩しているみのもんたと同じだ。日本で何もしないをして暮らすにはまとまった富が必要だと幼稚園で習った。

今日も俺は起きてすぐ「何かをしなきゃ」と思い、映画を観に行くことにした。
もし「東京のT-DRAGON、大丈夫か?」と言われたら俺は「全然大丈夫ではない、今すぐ行って抱きしめてやれ」と言うだろう。

適当に入った中華料理屋で酢豚を頼んだ。俺は定期的に酢豚を摂取しないと悲しい気持ちになってしまう。酢豚はいいぞ。中華料理屋は結構しっかりした店構えで新宿駅の目の前だったが4階にあるためか11時半の時点でガラガラだった。なので窓際に座れて嬉しかった。窓際もいいぞ。

適当に入ったのだがご飯はおひつで出てくる最高のシステムだ。俺は昨日火鍋を食って思ったが白米がこの世で一番好きだ。クールジャパンだよ。しかもここの黒酢酢豚はロースでサクサクして最高にうめえし量も多いし杏仁豆腐は寒天じゃないちゃんとした生クリームっぽい本格的な美味しいタイプのやつなのに少し硬めのプリンみたいな食感でなんだこれやべえ、と完全に俺のホームに認定されてしまった。ベスト・プレイスだ!
ゴールデン中華ざんまいにバチバチに満足した俺は新宿武蔵野館へ向かう。

名画座についての本を読んでから俺の中では映画館アゲが続いている。今日観た「アナザーラウンド」はその気分がちょうど「観るかどうか」のしきい値を超えるギリギリくらいの気持ちで観に行った。つまり普段なら「ネットフリックスとかでいいや」となった感じのやつだ。でも映画館で観たら謎の「すごいちゃんとしたことをしている」実感が得られるので最近の「大丈夫じゃない俺」にはちょうど良いのだ。

武蔵野館は今風のオシャンティーなところで、スクリーンは少し小さかった。ので真ん中より後ろだとちょっと見えづらかった。前の座席も近いので通路側以外あんまり座りたくないかもしれない。次からは気をつける。でもコーヒーは300円で美味しかった。
ストーリーは「とにかく日中ずっと酒を飲んで仕事とか家のことをしたらどうなるか?実験する」という、そんなの小学生でもやる前からどうなるかわかるだろという話で、「いや、おまえらその歳まで酒飲んだことなかったのか?」と100回くらい突っ込みたくなるようなところがありつつ、マッツミケルセンが酒を飲んでる姿がずっとカッコ良すぎてまあどうでも良いかと思った。カッコいいやつが何かをしているのを観るのにはカネを払う価値があるのだ。なんか生徒もみんな美形でスタイル良いしインテリアとか家とかも全部かっこいいしどういう世界なんだ。なんで心理学の先生の家に真空管アンプがあるんだ。カッコいいおっさんってなんでカッコいいんだろう?という感じで幕は降りた。俺だって酒を飲んで調子が良くなるなら飲みたいが酒なんか飲んだら脳が死ぬのでブログくらいしか書けない。仕方がないので今度酒を飲みながらブログを書いてみたいと思う。
ネタバレは避けたいがマッツミケルセンがカフェで頑張るシーンは「本当にマッツミケルセン頑張った!おまえは頑張ったよ!」と胸が詰まるような思いであった。色々あってのあのラストは最高ですね。カッコよすぎて笑ってしまった。ローグ・ワンのダースベイダーだよ。イケメン版ナポレオンダイナマイトだよ。それ意味あるのか。

あと、途中でカポエイラ教室に通う奥さんを見て「カポエイラ教室、気になるなあ」と思った。あとやっぱ近所に友達がいるっていいよねー、とか職場に友達いるの良いよねーと思った。俺は新卒の会社辞めてから職場に友達いないんだよね。

終わった後はスタバで勉強しようと思ったけどあんまり何もできなくてこのnoteを書いたりした。


そんでそのあとはジムで走りながらLokiの続きを見た。LokiはSF的な話で時間モノなのだがもう時間モノという設定になった瞬間俺はめちゃくちゃ好きになってしまうしダークヒーロー的なやつも好きなので一生終わらないでほしい。ドラマなのでダレる時もあるけど構わない。ジムのシャワーに今日はちっさいシャンプーとかも持ってきたのでもう帰ったら風呂は入らないでそのまま飯食って寝る。でも酒を飲むかもしれない。飲もうかな。飲むことにした。今これを書きながら飲んでる。アナザーラウンドを観たから。アナザーラウンドではヘミングウェイに倣って20時以降の酒は禁止だったが…俺はヘミングウェイではない。ヘミングウェイは3回も離婚している。すごいエネルギーだ。そしてヘミングウェイの猫は指が多いらしい。かわいい。海外の人はやたらとヘミングウェイに憧れる。タイラーダーデンもヘミングウェイと喧嘩したいと言ってたし。

飲むのはワインにしようかな、と思ってちょっと飲んでさっきハナマサで買ってきたカツオのたたきを食ってワインはおかしいなと思い日本酒を飲んだが気分ではないなと思いキンミヤに無糖のレモンサワーを混ぜたら安っぽくてこれはいいぞとなった。俺は本当は甘ったるいレモンサワーの方が本当は大好きでそれはなんか下に見られそうだが、逆に俺は気にしていないことをかっこいいと思ってわざと「俺は甘いレモンサワーが好きなんだよね」と言うようにしている。誰かこのカッコよさに気づいてくれる人は現れるのだろうか?うちのおばあちゃんもなんでも砂糖を入れてて味噌汁にも入れていたので、俺は戦時中の砂糖が高価だった時代の価値観をDNAで受け継いでいるのだと思う。俺が一度「カレー甘くて美味しいね」と言ったところ、おばあちゃんの甘みづけの歯止めが効かなくなったのは良い思ひ出。

かつおのたたきのデフォルト添付ダレに秒で飽きたのでネギとにんにくをわざわざ細かく切ってごま油と塩とめんつゆと七味をかけてバカみたいなタレを作った。バカタレと命名する。ネギをわざわざみじん切りする行為は必ずその人にその苦労以上の幸せを運んでくれるものだ。努力が実るって素敵ですね。ちなみに俺は理性的な人間なのでこんな時でも鶏むね肉をちゃんと食べて今日のタンパク質量を満たせるよう調整している。だがさっきワインを試し飲みするふりして普通に一杯飲んでしまったのでもうカロリーはオーバーしている。エンプティカロリーとかふざけるな。栄養がないのはそっちの怠慢だろ。

酔うと無限に文章が書けることがわかったのだが、俺が楽しいだけで明日の朝起きて読んだら訳がわからないことになっていそうで怖いのでここらでやめることにする。「じゃあ起きてからチェックしたら良いじゃん」と思われそうだが、だいたいみんな夜の10時頃に投稿したやつ以外あんまし読んでくれないんだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?