社会人に必要な能力 -私がnoteを始めた理由-

こんにちは。
私がnoteを開設したきっかけは、新入社員として働き始めておよそ半年が経過した頃に「ある感情」を抱いたことです。

簡潔に言えば、それは「自分は仕事ができない」です。
今までそれなりに優秀な人間として生きてきたつもりなので、大きな衝撃を受けました。
しかし、私が壁を感じたのは当然のことでした。
なぜならば、社会人として求められる能力は学生のそれと著しく異なるためです。
そしてその能力は、私が今まで身につけてこなかった能力でした。私はそれを鍛えるために、noteを始めました。

ではその能力とは何か、何に私が壁を感じたのか、今回は書きたいと思います。
これから新入社員として働く方の参考になれば嬉しいです。


●「これって、ただの"作業"じゃないか?」

ちょうど1年前、私は新入社員として自動車メーカーで働き始めました。
配属された部署の仕事は、ざっくり言うと「データから業務課題を見つけて解決する」ことが目的です。
大学時代にゼミで社会調査を行って論文を書いた経験や、サークルでマネジメント的ポジションを務めた経験が配属に影響しているのだろうと思います。
私自身も納得感がありましたし、実際、非常にやりがいを感じたので、仕事には自ら進んで取り組みました。新入社員としては、仕事を「こなせていた」と思います。

しかし働き始めて約半年後、社会人生活にも業務にも慣れて少し余裕が出てきた頃に、いくつかの感情が頭の中に湧いてきました。

「会社が少しでも良くなっているのか?」
「何か利益に貢献しているのか?」
「これって、ただの"作業"じゃないか?」

つまり私は、自らの業務が自己満足で完結しているように感じたのです。
確かにデータは集められているし、各担当者の方ともやり取りは出来ているし、報告も不備なく行えている。重役の集まる会議でも、私の作成した資料(フォーマットはあるが)を元に多少の議論はされている。
しかし、会社として何かアクションに繋がったか?課題解決をしたか?
そう自問した結果、自分のやっていることは「ただの分析ごっこ」でしかないと思ったのです。
実際に実行に移すのは各担当部門とは言え、私は自分の業務がなんとなく上滑りしている気がしました。


●ビジネスとは成果であり、仕事とは付加価値である

私がそう感じた時、ある言葉に思い当たりました。
それはトップマネジメント層が何度も口にしていた言葉です。

「我々はビジネスをしているわけだから、成果を上げなければ意味がない。」
「付加価値を生み出す仕事に専念してほしい。」

あぁ、なるほどこれだと思いました。自分は付加価値を生み出せていないんだ、とストンと腑に落ちました。
マネジメント層がわざわざ動くに足るような情報を提供できていないのだ、と気付いたのです。

そこで次は

「じゃあ、どうすれば付加価値を生み出せるのだろう」
「自分が壁を感じているのはどこだろう」

これらを考えることにしました。そうしていくつかのサイトや本を読んだ結果、自分に圧倒的に足りない能力を見つけたのです。


●社会人に求められるのは課題発見能力

冒頭、自分のことを「それなりに優秀な人間」と言いました。
小さい頃から成績は良かったですし、中学校では生徒会長をやりましたし、偏差値の高い大学に入ることができました。サークルやゼミでも活躍できたと思っています。
しかし、これらには共通事項があります。つまり、「学生として優秀とされる能力」です。

それは、課題処理能力記憶力です。
私が優れていたのは、学生の能力でした。

学生時代、あらゆる問題は与えられています。与えられた問いに対して、正解を選ぶ、正解を書き上げるというのが学生に求められていることです。

一方、社会人は、ビジネスの世界では違います。与えられた問題に向かっているだけでは、企業も個人も、すぐに淘汰されてしまいます。社会人として求められているのは、問題を発見して課題を特定し、それを適切に解決する能力です。これは業種や職種に関係なく、全ての社会人に共通して求められる能力です。大小はあれど、仕事で付加価値を生み出すとは、課題を特定・解決することに他ならないのです。


●課題発見能力の基礎

私にはこの能力が著しく欠けています。その自覚は大学時代からありました。
もっと言えば、「頭を使って考えていなさすぎる」、「日常のことに集中してなさすぎる」「問題意識が希薄である」という自覚です。
例えば、最近あった面白い話や良かったこと等がパッと出てきません。この延長線上に、過去の思い出や苦労話がすぐに浮かばない等があります。当然、その時の自分がどういう感情だったか等もあまり覚えていません。
この問題に就活中ずっと悩まされ、嫌でも私の日々の過ごし方を自覚しました。
また、情報を「へーそうなんだ」で流しがちです。頭に留めて自分の中で咀嚼するという習慣がありません。

だから、課題発見が出来ません。課題を発見するためには、ある事象に問題意識を持ちキチンと構造化することが必要だからです。「そうなのか」では一生かかっても無理なのです。
目的・本質を捉えることが、課題発見には不可欠です。


●インプットして、アウトプットする

そこで、どうすれば少しずつでも課題発見能力を養えるか考えました。辿り着いた方法が2つあります。

 1.本を読む
 2.書くことを習慣化する

1については、また別の記事で詳しく書こうと思っています。なぜ本を読むのか。

で、2を実行するために開設したのがnoteというわけです。
つまり、
 noteを書かなければいけない
 →何かネタを見つけなければいけない
 →外部の事象に興味を持つようになる
 →記事にするためには論旨を整理しなければいけない
 →事象を構造化し、自分の論理で繋げるようになる
 →課題発見能力が鍛えられる

といった流れです。
インプットとアウトプットの両方が必要なのが、書くという行為です。やらなければ、と思いました。自分の頭で考えて結論を出す訓練をしなければ、と。


●おわりに

とても長くなりましたが、以上が私が社会人1年目に学んだことであり、noteを始めた理由です。
ここに至った背景には、小宮一慶氏の『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』という本を読んだことも大きく影響しています。
中身については、また別の記事でまとめる予定です。

課題解決がそもそもの目的として掲げられている部署に配属されたことは、社会人生活のスタートとして非常に幸運なことだと思っています。

ありがとうございました。

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