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洋楽オタクがK-POPを聴くーRed Velvet”Queendom”による「実力のご挨拶」ー

こんにちは、皆さんお元気ですか?僕は元気ですけど暑いと生きてるだけで疲れますね。夏はほんとにろくでもない季節です。

さてとうとうレドベルがカムバしました。ほぼ2年。一昨年の末から災難という災難が降りかかりながら、ユニットやソロ活動で繋いできた集大成がとうとうリリースされましたね。もう全世界が待ち侘びておりました、全世界代表としてお伝えしておきますはい。

さて、アルバムですが全6曲の19分37秒。一曲一曲も非常にコンパクトなミニアルバムです。
が、がしかし、粒揃いと言いますか今までのアルバムの中でも曲の精度や仕上がりは抜群に良いのではと思います。レドベルのポテンシャルを出せる楽曲というか、曲がグループに負けていない感じ。

表題曲のQueendomは夏らしい果てしなくキャッチーな曲だったので(予想通りだわ)って感じだったんですけど、やっぱりボーカルのクオリティが異常。ソロアーティストたちがアイドルのフリをして活動してるのかなという気持ちになります。
その筆頭であるウェンディは高温でめちゃくちゃ評価されていますが、それよりも冒頭のフレーズみたいな何気ないメロディにビックリするくらい質感をつけてくるところが真に恐ろしいところなんですよ。アクセントの付け方もめちゃ自然でフレーズ終わりの力の抜け方もグラデーションのように綺麗。夏のちょっとした涼しさというか瑞々しさ、潤いを歌詞ではなく歌唱力で表すという、ウェンディのアビリティ自己紹介パートといっても過言ではないです。
そこからのジョイ、個人的にはグループの顔みたいな声ですね。絶対に崩れない声というか曲によって変わることのない耳に残る癖のある声。ウェンディがニュアンスとか技術の天才ならジョイは声の天才ですね。けどそれだけで終わらないのが女優ジョイでございまして「もんぎおくのもイェワンダーランド」のところ(どこ?)の絶妙にノスタルジックさというか恋しさみたいなのが引きの技術で出しているのはお見事ですね。
はいーーーんでアイリーン、こんな感じで今までやってた…?低音ラップは今までより力が抜けてて自然でなおかつ的確でズキュンときたし、歌唱パート(二番サビとか)も言葉の流れが自然というかスムーズ…?なんか今までで一番聴きやすい。声も含めポテンシャルあるのに曲が合ってないみたいなイメージ強かったけど今回のカムバで払拭されました。低音の魅力もそうだけど高音の伸びも良いんですよねー。
イェリ子に歌わせろ委員会に所属している人間なのでこの曲のパート割(他の曲は満足)に関しては割と怒っているんですけど、今回のユニゾンパート、ラディだどばばディバのところ、はイェリ中心のユニゾンという認識でよろしいでしょうか??イェリは本当に歌が上手いのにラップばっかりやらされて、、、怒った方がいいよ代わりに怒ってあげようか???
んでスルギ、スルギも揺るがない”スルギズム”みたいなものがありますよね。こんな楽しい感じの曲なのに鼻の奥に響かせるような少し暗めの声色で上品さを出してくるというか。ジョイと同じグループに存在できるというのが不思議なくらいアプローチが違う…。この質感がまさにレッドベルベットたる所以じゃないかなと、ジョイがレッドならスルギはベルベットなんですよね。

さてさて、Queendomには大満足でした。インストも非常にグルーヴィで(少しスイングが効いてるのかな)分かりやすい音の抜けの良さというよりももっと絶妙なニュアンス、底抜けの明るさというよりかはどこか過去の話、夏の思い出を懐古しているような、けど明らかに前は向いているという独特の心情がリバーブと裏拍のクラップに込められているような感じがします。

やだQueendomだけでめちゃ書いてる気持ち悪い…。けど僕は他の曲が圧倒的に好きなんですよ。PoseのバッドビッチバリバリのサウンドからなぜかサビになるとキャッチーになってまたすぐダークになるあのSM TOWNの感じとか、Better Beのインストの音がずっとぶつかってる感じのジャズっぽさというかR&BのテイストとかKnock on woodのどんな楽曲でも絶対キャッチーにするという意地とサビのハーモニーてかほぼユニゾンの唯一無二感とか…。

とにかくビジュも含め最強のカムバでした。ステージはまだだけどそこでの生歌などなども楽しみにしています。バイバーイ。

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