見出し画像

Kep1er "DOUBLAST" - 本当にボーカルが弱いグループなのかを考える 【洋楽オタクがKPOPを聴く】

こんばんは、皆さんお元気ですか?僕は元気ではないです。

ケプラが初カムバしましたね、おめでとうございます。ガルプラはリアルタイムで追ってなかったのですが、布教されてハマりました。イェソのユートピアが最強すぎて(これは追わないと…)となりまして今に至ります。推しはチェヒョンです。SMは宝を失ったな。

このグループでよく言われるのはボーカルの弱さ。弱さというより圧倒的なメインボーカルがいないっていうニュアンスが近いのかな。クイーンダムでもそうだったけど、最後のグッと盛り上がる部分の高音がちょっと心細かったりするんですよね。
けど今回のカムバで「実はこれって一辺倒な評価をする市場の問題であって、決してグループの欠点ではないんじゃないか…??」と気がつきまして。

というのも、今回のカムバアルバム"DOUBLAST"の数曲が本当に良くてですね。


なんというか、ASMR的というのが一番しっくりくるのかな。超クリーンなビリーアイリッシュみたいな、ボサノバ的な歌唱とも言えるかも。見せ場になるアクティブなパートがあるわけではないのに、アルバムの2番手としてパフォーマンスされてるってことは制作サイドも自信作だと思ってるんじゃないかと。
水の透明感を表現したみたいな曲だけど、それを支えているのがメンバーの透き通った中高音。最初のイェソのパートからコールドゲームで優勝。こんだけ落ち着いた優しいパートで自分の声のニュアンスをしっかり出せる、響かせられるっていうのはマジで強み。他メンバーも本当に声が綺麗で尚且つ細かいニュアンスを作るの上手い。誰も不正解を出さないからどんどん引き込まれていくというか。
意外とヒカルちゃんもこういう感じの曲がいけるという驚きもある。ダヨンヨンウンヒカルの三人衆は結構器用なのは知ってたけど、こういう落ち着いた曲のボーカルも全然行けちゃう。ラップだとあんだけ音を立てるのにね。
そしてなんといってもこういう曲のチェヒョンは別格。テヨン姐さんばりのクソ細かい技巧はもちろんだけど、喉の鳴り方がすごい繊細だなというのを改めて感じた。クイーンダムでは、ボーカルとして結構強めの歌い回しを求められたけど、そんなことさせるもんじゃない。パフォーマンス中心の市場を考えると、そういう歌唱が求められるのはよくわかるけど、それだけをボーカルの指標にするのはあまりにも暴論すぎるというか。
レドベルについて書いたときも使ったけど、「器用貧乏」っていうのが一番しっくりくるのかも。このグループ持ってる才能と市場が盲目的に求めてるもののかけ違いがあるというか。ここをハッキリさせないと、頭ひとつ抜けたいい作品はなかなか生まれにくい環境になっていくと思う。

さてさて、もう一曲「Rewind」もすごく好きです。

実はこのパフォーマンスがアップされてるのを見て、このnote書こうと思いました。チェヒョンの良さが溢れまくってる!!
確かにボーカルで言えばもっと上手いグループもあるけど、ここまで爽やかに嫌味なく完成させられるってのはなかなか無い。それがなかなか魅力として捉えらてもらえないっていうのがなかなか厳しい部分だけど…。
ガルクラが台頭する時代ってのもあるけど、こういう優しくて弱奏が活きる曲、活かせるグループがもっと出てきてもいいなと思ってます。そう考えると今回のケプラのカムバはメンバーの魅力を活かした貴重なカムバだったのかなと。目立つ強みでないのは重々承知だけど、今後も才能の集いを無駄にさせない曲を楽しみにしてます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?