保険~基礎編③~
●損害保険
<損害保険料のしくみ>
①給付・反対給付均等の原則
(レクシスの法則)
それぞれの危険度に応じた保険料を負担しなければならない。
②利得禁止の原則
保険金の受け取りによって儲けを得ることを禁止している。そのため、実際の損失額を限度に保険金が支払われることになっている(実損払い)。
損害保険の保険金額と保険価額の関係によって超過保険・全部保険・一部保険に分けられる。
・超過保険:保険金額が保険価額よりも大きい
⇒実損てん補(損害額は全額支払われる)
・全部保険:保険金額と保険価額が同じ。
⇒実損てん補
・一部保険:保険金額が保険価額よりも小さい
⇒保険金額と保険価額の割合によって保険
金額が削減。
【火災保険】
<火災保険の種類>
<保険金の支払額>
火災保険では、契約時の保険金額が保険価額の80%以上かどうかが重要。
・保険金額が保険価額の80%以上
⇒実損てん補(保険金額を限度に)
・保険金額が保険価額の80%未満
⇒比例てん補
【地震保険】
火災保険では地震・噴火・津波によって生じた火災については補償の対象外。これを補填するためには地震保険に加入しなければならない。
《ポイント》
・単独では加入できない!火災保険とセット
・住宅と住宅内の家財が補償の対象!
・保険金額は火災保険の30-50%の範囲で
設定できる。しかし、建物5000万円・
家財1000万円が上限である。
・損害の程度に応じて保険金が支払われる。
⇒全損・大半損・小半損・一部損の4段階
【自動車保険】
自動車保険には、強制加入の自動車保険(自賠責保険)と任意加入の自動車保険(民間の保険)がある。
<自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)>
全ての自動車の所有者と運転者が必ず加入しなければならない保険。
《保険金の限度額》
・死亡事故・・・最高3000万円
・傷害事故・・・最高120万円
<任意加入の自動車保険>
・対人賠償保険
・対物賠償保険
・自損事故保険
・無保険車傷害保険など
●第三分野の保険
第三分野の保険とは、生命保険・損害保険のいずれのカテゴリーにも属さない種類の保険。病気、けが、介護などに備えるための保険。
医療保険、がん保険、介護保障保険などがある
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