保険~基礎編①~

保険には、公的保険(国や地域公共団体が運営)と私的年金(民間が運営)の2つがある。

今回はその公的保険を簡単にまとめました。

《公的保険(社会保険)》 公的保険

〇医療保険
公的医療保険には、
健康保険、国民健康保険(国保)、後期高齢者医療制度の3つがある。

健康保険:会社員とその家族が対象
国民健康保険:自営業者とその家族が対象
後期高齢者医療制度:75歳以上の人が対象
  
<健康保険>
⇒被保険者と被扶養者に対して、労災保険の給付対象とはならない病気ガ、死亡、出産について保険金を支払う制度。

 【健康保険の保険者】健康保険の保険者

<国民健康保険>
⇒健康保険や共済組合などの適用を受けない自営業者や未就業者など市町村に住所があるすべての人を対象としたもの。

 【給付内容】
給付内容

〇介護保険
介護が必要と認定された場合に、必要な給付がされる制度。

 【公的介護保険の概要】公的介護保険の概要

〇労災保険
業務上や通勤途上における労働者の病気やケガ、障害、死亡等に対して給付がされる制度。
  
対象者:すべての労働者(アルバイト、パートタイマー、外国人労働者などを含む)
保険料:保険料は全額事業主が負担。事業の内容ごとに保険料率が決められている。

〇雇用保険
労働者が失業した場合などに必要な給付を行ったり、再就職を援助する制度。

〇年金保険(年金制度)
年金制度には強制加入の公的年金と、任意加入の私的年金があります。

<公的年金>
公的年金は2階建て構造。
1階は国民年金(基礎年金)、2階は厚生年金保険(会社員や公務員等)

 【国民年金の被保険者】
国民年金の被保険者

 【保険料】保険料

<保険料を免除または猶予する制度>
①法定免除
障害基礎年金を受給している人や生活保護を受けている人
⇒届け出によって全額が免除される!
②申請免除
経済的な理由(失業など)で保険料を納付することが困難な人
⇒申請し認められた場合には、保険料の全額
 または一部が免除される。
③学生納付特例制度
第1号被保険者で本人の所得が一定以下の学生
⇒申請によって保険料の納付が猶予される。
④納付猶予制度
50歳未満の第1号被保険者で本人および配偶者の所得が一定以下の人
⇒申請によって保険料の納付が猶予される。

※保険料を滞納した場合、原則として2年以内の分しかあとから支払うことができない!しかし、免除や猶予を受けた場合(納めたいけど納められない事情がある)には10年になる!

 【公的年金制度の給付内容】公的年金制度の給付内容


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