【活動報告】観光名所?世界遺産?三保の松原の魅力って?
こんにちは、静岡市人流データ運営チームです。
記事に足を運んでいただき誠にありがとうございます。
第4回 活動報告
ユネスコの世界文化遺産「富士山信仰の対象と芸術の源泉」の1つとして登録されている三保の松原にある三保松原文化創造センター「みほしるべ」の担当者の方と打合せをしました。観光地であると同時に、文化財である三保の松原の広報活動についてお話しさせていただきました。
みほしるべ(三保の松原)について
三保の松原は、「日本新三景」「日本三大松原」といった国の名勝として知られており、その美しい風景は昔から多くの芸術家を魅了しており浮世絵や和歌等の作品が存在します。
また、羽衣伝説の舞台でもあり、浜には天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」があり、有名な観光スポットになっています。
この背景から、2013年に世界文化遺産の1つとして登録がされ、その文化の継承を目的に2019年にみほしるべがオープンしました。
地元民からは、釣りや初日の出の良いスポットして愛されている場所でもあります。
みほしるべの活動について
みほしるべの活動目的として「三保の松原の伝承」があります。この「伝承」は、地元である静岡市のみならず、日本そして世界をターゲットとして活動しております。そのため、施設内の案内文は英語、中国語をはじめとして韓国語、フランス語にも対応しています。
人流データを見ても上記に記載がある言語圏の来訪者が多い傾向にあります。
みほしるべの来訪者の世代
みほしるべの人流データを取得すると、圧倒的に60歳以上が多く、一方で、子育て層と思われる30代が少ない傾向にあります。
来訪者の傾向については次のように分析しました。
これらの属性分析から、「みほしるべ(三保の松原)」は、国内外から多くの方が訪れる観光場所ということが改めてデータから読み取れます。
実際にみほしるべの拠点分析をみると、同じく富士山の観光名所である「日本平夢テラス」が上位に上がっていました。これは、世界遺産である「富士山」を目的に、「みほしるべ」から回遊していると推測することができます。
観光面と文化面での葛藤
観光名所としては人気の高い「みほしるべ」ですが、「みほしるべ」の担当者の静岡市文化財課小林様から以下のようにコメントしてくれました。
小林さん:観光客が増えることは、三保の松原のことをより多くの人に知ってもらえている機会となっており、とても嬉しいことだが、その反面、文化財の保全という面でのPRはできていないという課題がある。地元のサッカーチーム清水エスパルスと連携して文化財の保全の促進活動は行っているが、あまり効果は出ていない。今後の目標は、増えた観光客が文化財の保全活動にも携わってもらうこと。
最後にー文化財保全活動についてー
文化財の保全活動として「松葉かき」の活動を毎週、実施しています。この活動はボランティアを募っているとのこと、ですが、中々人が集まらないのが現状のようで、そのため、保全活動日と合わせてマルシェも同時開催しています。ボランティアに参加したらマルシェで利用できるチケットが配布されるようなので、是非とも皆さまもご参加してみてはどうでしょうか?私(ライター)も機会を見つけて参加してみたいと思います。
この活動報告も含めて、協力事業社であるするが企画観光局の㏋やSNSへ活動の告知を掲載するなどして普及活動に協力をしていきたいと思います。
ライター
株式会社TOKAIケーブルネットワーク
企画部
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