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TCKファミリー、家が見つからない②

それでも、せっかく13年ぶりの日本だし、
好きなところに住みたい!
楽しみたい!と思った。

なぜなら、私たちはとても短い期間しか、
日本にはいない予定。
週末にはたくさんお出かけしたり、
家族同士で集まってワイワイしたり、
友達とキャッチアップしたりしたいのよ。

住むエリアを決めて
住みたい家の形態を決めて、
路線を絞って

ヨシ!

この物件どう?!
友達や姉に送ると、

「正直に言っていい?その家、住めないよ」

どういう意味!?

「まず古すぎる、そのキッチン無理、
水場ダメ、冬、絶対無理だから。
大丈夫?!
それから、荷物も入らないからね。
家、探してあげようか?」

・・・えー、のび太くんの家みたいなところに住みたいの。
私って何も知らないんだな。ショック。
ショウジキニ イッテクレテ アリガトウ・・・
家、一緒に探してください。

・・・いや違う、タイのことならわかる。
私は、日本のこと、何も知らないだけ!
(私、TCA=サードカルチャーアダルトなのよ)

ところが!
アプリで探して、
学区調べて、
交通手段調べて、
問い合わせしても
全て募集終了。
どういうこと?
全然理解できないんですけど。

そんな中、やっとオンライン内見までこぎつけた。
とても親切な若い不動産屋さん。
不動産屋さんに教えてもらいたいことがたくさんあった。
内見と同時に、
大量にある疑問をぶつけ、
そしてわかったのが、

この時期はみんな内見なんてしない
ということ。
本当さ、私の常識ってなんなんだろう。
悩んじゃうよね。

それから、即決めて申込みをすること

やっとこの時期の
引っ越しというものを理解した。
これは、1秒たりとも無駄にできない、
物件を巡る戦いなのだ。

本当にさ、こんなこと誰が教えてくれてるわけ?
ちゃんと海外帰国者のためのアフターフォローまで
やって欲しいんですけどっ


そして、やっと戦いの実態を掴んだ夜、
それは1時間半以上にも渡る
不動産屋さんとの話し合いのあと、
物件紹介の連絡をいただいた。

5秒で、「申し込みます」と返信し、
子どもたちが夕飯を食べている中、
「ママは今、戦中だから!」と申込書を書いて送り、
一安心した翌朝・・・

「ほぼ同時刻に別の方の申し込みがあったので、
オーナーさんと相談になりました。
推しておきましたので!」

もう、、、つらい。。
海外在住者偏見で絶対落とされる。
私たち、そんなうるさいこと言わないし、
数年だけだから綺麗に使うのに、、、
また新たな戦いが始まるのか。
もう、辞めたい。
我先にっていうの、本当は苦手なの。
余り物でいい。

と思ったら、
「オーナーさんから
ぜひ住んで欲しいと連絡がありました!」

やったーーーーーーーー!!!

長い戦いが終わったのでした。

かかった日数:辞令からおよそ3週間


ちなみにこの期間、夫は出張で不在がち。
彼も彼の仕事で忙しく、
ヒアリングした上で、
最終的には私の一存で決めました。
初めは学区なんかも調べていたけど、
学校狙いは無理だと思い、
息子ごめん、ママ、ヘルプするからさ!と諦めました。
全てが希望通りになったわけではないけれど、
どうしても叶えたい希望は諦めなかったので、
日本のお家も楽しみ。



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