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この違和感の正体は?

タイにあるインターナショナルスクールなら、
大抵どこの学校でもあるこのイベント。
息子の学校では、自国の紹介とともに、
クラスで国が割り当てられ、
その国の食べ物やゲームをお祭りのように開催する行事。

今年は、クラスはフランス🇫🇷

インターナショナルデーについては、
割と毎年モヤっているのだけど、
今年はより悩んだ。

クラス担任からは、
「フランス的服装で、ベレー帽など」
うーん、難しい。
フランス?フランス的?
ボーダー柄??
フランス人って何着てるの??
うーーん、、、フランスらしいって何??
いや、おんなじ様な服装で、
ボーダー柄を全員毎日着てるわけがない。

なんか、
ステレオタイプを、
ステレオタイプによって
ステレオタイプを強化し
刷り込むようなイベントだな、、、

モヤモヤしたので、
息子にはトリコカラーを意識した服を用意。

イベントが始まり、
先生がその国の説明をし、
その国の代表が旗を振りながら入場、
生徒は自分の国の時には前に出てくる。

ミックスの子は何度か出てくる。
あぁ、そっか、パパは韓国人だもんね、
ママはシンガポール人だもんね。
自分をそんな風に認識しているんだなぁ。

あれ?
あの子はその国の血は入ってないはずだけど、
あれ?
もしかしてこれはパスポート保持国によって
出てきているのかな?

うーーーん、、、
なんとも悩ましい。
もちろんパスポートは分かりやすい
アイデンティティなんだけど、
パスポートで識別するには
とても乱暴な気がする。
便宜上、そういうことはたくさんあるんだけど。

息子は当然日本人として出たけれど、
彼の中身はそんな簡単ではないはずだ。
この場にいる、多くの子は、
そんな単純には分けられないだろう。

もちろんその国の代表として表現できることで
誇らしい気持ちになる子もいるだろう。

その反面、その分けられ方に
違和感を持つ子もいるはずだ。


今朝、冒頭のステレオタイプの話を
聞きかじった息子が、

「日本語の先生が、和室、洋室の話の時に
日本と言っても文化も宗教もいろいろ
本当は混ざってるよね、って話してくれたよ」

と。

「そんな風に教えてくれる先生に
出会えてとっても幸せだね」

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