転職ドラフトに登録済レジュメを公開してこっちを原本にする取り組み
タイトルの通りですが、転職ドラフトご存知ない方のために一応フォローしときます。
転職ドラフトはリブセンスが運営するエンジニア向けの転職サービスです。
プロ野球のドラフトみたいにレジュメを登録しているITエンジニアを企業が年収を指定して指名できるという特徴があります。
これまでレジュメの最新版をどこで管理するかってのが永遠のテーマだったので、これで1つ面倒ごとから開放されますね。
ま、私はエンジニアなので、エンジニアを名乗るなら潔くGitHubで公開しなさいって話なんですが、非エンジニアの人ならnoteの自己紹介で公開しておくってのも潔くて良いかもです。
古き良き人材業界サービスって、個人情報云々という理由を盾にして、個人が特定されない形でのレジュメ提供を求めがちですよね。
でも、求職者側がレジュメをインターネット上に公開するリスクを許容できるなら、個人情報云々は問題にならなくなります。
これからの時代は情報の非対称性を解消する方向に行かざるを得ないので、エンジニアのようにビジネスサイドでもレジュメを不特定多数に公開していく流れが来るんじゃないでしょうか。
というわけで前置きが長くなってしまいましたが、以下からレジュメをお届けします。
※厳密には転職ドラフトのレジュメとは過不足がありますがご容赦をば。
※以下、私の転職ドラフトのページです。
https://job-draft.jp/users/896
野望
クリエイティブな仕事に従事する人を世の中に増やす。
# 野望の理由
- 他人に頼らずとも自律的に動ける力強いエンジニアリング組織を構築する。
- そんな組織の元、自社サービスを成長させ、エンジニア価値の最大化に貢献する。
- 一方で、まだ自律的に動けないエンジニアの育成が社会的課題。
- そこでジュニアクラスのエンジニア育成を積極的に行っていく。
提供できる価値
プロダクト開発に「その時点」で最も必要なこと(ボトルネック)を見抜き、自分の役割を柔軟に変化させながら対応することができる。
- エンジニアリングで新規事業をドライブさせる
- 要件定義からリリース、効果検証まで一気通貫で向き合い、プロダクトを前に進める
- ビジネス要件をリーン|アジャイルに実現する開発プロセスやチームを作る
- 組織全体をマネジメントし、リーン|アジャイルに最適化する(認定スクラムマスター)
- Ruby|PHP|Perl|Python製フレームワークでwebサービスをゼロから開発できる
- RSpec|PHPUnitで自動テストを書きつつ、最適な実装|設計にリファクタリングして品質を保てる
- Jenkins|CircleCI|GitHub ActionsでCI|CD基盤を構築し、品質を作り込む仕組みを作る
- ビッグデータ解析|自然言語処理|機械学習|人工知能で現実の複雑な課題を解決する
- Presto|Hive|BigQuery|Redshift|PostgreSQL|MySQL|MongoDBでデータ基盤を整備できる(データエンジニアリング)
- Redis|Memchached|TokyoTyrantなどのKVSでキャッシュ|非同期処理を実装できる
- Docker|Heroku|AWSなどを用いてシステム全体を構築できる
- React.js|Vue.js|AngularJSでwebフロントエンドを開発できる
マネジメントスキル
# 何をマネジメントしていたか
- エンジニアが働きやすい環境
- エンジニアのモチベーション
- プロダクトの哲学
- 技術的負債の計画的返済
# マネジメントの責務
- エンジニアが自律的に動いて課題定義から解決までの一連の行動できる内発的モチベーションを維持すること。
- 逆にエンジニアが内発的モチベーションを発揮するために障害があれば、それを取り除くこと。
- プロダクトの方向性に関して極度に短期的な目線になり中長期的な価値を毀損することのないようフォローすること。
# どう考え工夫したか
優秀なエンジニアが働きやすい環境を整備するために、ビジネスサイドと粘り強く対話して、エンジニアの価値観を伝え続けること。
理解されなかったり、最初から要求が通る訳ではないので、諦めず粘り強く継続的に発信し続けている。
特に技術的負債の計画的返済については、ビジネスサイドからはその問題が見えづらいので、エンジニアとして責任を持って訴えてきた。
経験済のプロジェクト
以下に経験済みのプロジェクトについて時系列の降順で記載。
リモート副業案件探しサービス開発(ソクダン)
期間:2021年6月〜現在
週2稼働。
CirlceCI→GitHub Actions移行|dependabotと戯れる|プロダクト開発全般。
在庫管理・倉庫管理ソフト社外メンター(ロジクラ)
期間:2021年4月〜現在
月1で3〜4名のメンバーと1on1実施。
1on1を受けて経営陣にフィードバックすることで、スクラムを円滑に回すお手伝い。
空きスペース予約サービス開発(ショップカウンター)
期間:2020年12月〜現在
週1.5稼働。
スクラムマスターとして週1のスプリントイベントに参画。
Docker|CircleCI|GitHub Actions|Rspec|システム全体設計|Next.js化|AWS|スクラム|エンジニア採用などのアドバイスをしたり、必要に応じて手を動かしている。
クラウド会議改善サービス開発(SmartMeeting)
期間:2020年10月〜2021年4月
週3稼働。
Ruby on RailsでProtocol Buffersを採用したAPI開発。
Agora APIを使ったライブストリーミング|LINE WORKSによるSaml認証など、外部API連携系のR&Dを実施。
不動産中古マンション価格査定サイト新規開発(IESHIL)
期間:2015年4月〜2020年7月(5年4ヶ月)
- 使用技術の詳細:機械学習による価格推定(TreasureData|Python)、データエンジニアリング、Railsフロントエンド開発
- 規模:15名程度、月間10万UU
- 開発手法:スクラム、アジャイル、信頼駆動開発、情熱駆動開発
- 役割:エンジニアリングマネージャー
- 実績:チーム結成から2.5ヶ月で難易度の高いwebサービスローンチ、チームビルディング
- PRポイント:エンジニアの属人化をあえて許容しながら信頼関係を軸とした効率的な開発メンバー3名でサービス立ち上げを実現。
データエンジニアリング、バックエンド、機械学習、インフラに関しシステム全体を俯瞰して必要な部分に自身のリソースを配分した。
サービス立ち上げ当初は価格査定サイトが少ないこともあり、不動産業界の既得権益層から横槍が入り事業存続の危機に陥るも、ビジネスサイドと協力して霞が関などにサービスとしての方向性を説いて回るなどした結果、不動産テック系サービスとしての立ち位置を確立。
サービスリリースから数年が経過しても返却不可能なほど技術的負債が蓄積しないようにビジネスが成長できるよう、エンジニアリングの方針や組織構築などに力を注ぐ。
立ち上げ時の人材が私1人となり、ビジネスサイドも含めたチームが拡大する中で、プロダクトの哲学確立の必要性を実感、「エンドユーザーファースト」「持続可能性の追求」「タイムリー&シンプル」など、プロダクトが大切にする価値観の浸透などを図った。
EMとしてエンジニアとの1on1だけでなく、ビジネスサイドも巻き込む必要性を痛感し、ビジネスサイドのキーパーソンとも1on1を行うなど、サービス成長のために必要な組織運営にコミット。
サイドプロジェクト(副業)
期間:2015年〜2020年(約6年)
- 技術顧問(自然言語処理|Railsプロダクト)
- Ruby|Rails入門書執筆
- CodeZineにてRuby on Railsについて連載
- kiitok にてエンジニアのキャリア相談
- TechAcademy webアプリケーションコース(Ruby on Rails)講師(メンター)
- セールスフォースイベント登壇(Heroku関連)
- CTOミートアップ登壇
- 不動産テック関連イベント登壇
- Meguro.rb(Ruby地域コミュニティ)オーガナイザー
企業口コミ転職サイト開発(転職会議)
期間:2013年5月〜2015年3月(約2年)
- 使用技術の詳細:大規模クチコミサイトの改修(PHP)|バックエンドスカウトシステムの開発(Rails)
- 規模:5〜15名|月間300万UU
- 開発手法:アジャイル
- 役割:webプログラマ
- 実績:バックエンドシステム開発では売上ゼロから月間数百万円を売上げるまでに成長
- PRポイント:担当営業と利用価値を高める為に機能実装優先順位を決定し高速に開発サイクルを回した
facebookコマースアプリ新規開発|ソーシャルギフトサービス新規開発(ReBuy|Okkru)
期間:2011年8月〜2013年3月(約2年)
※現在はサービスクローズ
■facebookコマースアプリ新規開発
- 使用技術の詳細:LAMP環境+facebook APIを用いてfacebookページ内でショップを開設可能に
- 規模:10名|クラウドサーバ10台程度
- 開発手法:ウォーターフォール|アジャイル|リーンソフトウェア開発
- 役割:開発マネージャー|プレイングマネージャー
- 実績:受託開発会社が作ったスパゲティコードをチームで改修し、複雑な要件を満たすシステムをローンチまでこぎつけた
- PRポイント:受託開発部分はウォーターフォール、自社開発部分はゼロからエンジニア採用しアジャイルを取り入れ、リーンソフトウェア開発の手法をチームに浸透させ、文化・組織を築き上げた
■ソーシャルギフトサービス新規開発
- 使用技術の詳細:要件の変化に対応できるCI|CD導入|テストコード文化の醸成
- 規模:10名|クラウドサーバ10台程度
- 開発手法:アジャイル|リーンソフトウェア開発|リーン・スタートアップ
- 役割:開発マネージャー|プレイングマネージャー
- 実績:アジャイル導入し構想から開発期間2ヶ月でβ版サービスをローンチ
- PRポイント:要件変化のスピードに耐え得る開発の仕組みを導入しチームに浸透、エンジニアリング文化をチームに醸成
レンタル情報サイトリニューアル(ツタヤオンライン)
期間:2008年8月〜2011年7月(3年)
- 使用技術の詳細:Perl内製フレームワークからJava+CMSへリプレイス
- 規模:30名+社外ベンダ|月間300万UU|プロジェクト費20億円
- 開発手法:ウォーターフォール
- 役割:サブリーダー|ベンダコントロール
- 実績:スケジュールがタイトな中、開発・受け入れテストを要求された期間内に実現
- PRポイント:複雑な業務・システム要件を取り纏め、ベンダとのブリッジSEとして奮闘
サーバログ収集ツール|webシステム開発・運用(富士通)
期間:2004年8月〜2008年7月(4年)
- 使用技術の詳細:C|C++|Shellによるログ収集ツールの開発|ログ収集ツールを自動生成するwebシステムをLAMPで開発
- 規模:10名
- 開発手法:ウォーターフォール
- 役割:チームリーダー
- 実績:ログ収集定義をwebで登録すると定義に従いログ収集するシステムを構築し、大手SIerサーバ製品にデフォルトでインストールされ、利用率8割を達成
- PRポイント:対象OSがWindows|Linux|Solarisと多岐に渡り、サーバ知識や開発全工程を経験
アウトプット
GitHubアカウント
Qiitaアカウント
SpeakerDeckアカウント
SlideShareアカウント
ブログ
ポッドキャスト(CEO.FM)
Rails5連載記事
出版書籍
インタビュー記事
【番外編】インタビュー記事(チームメンバーがMVP受賞した時のもの)
個人的にはリブセンス在職中でこれが一番嬉しかった出来事。
イベント登壇記事
リブセンス退職エントリー(ポッドキャスト)
創業した株式会社クリレジ(GitHubのREADME)
影響を受けた本
- 人月の神話
- Joel on Software
- アジャイル・サムライ
- リーン・スタートアップ
- リーン開発の本質
- レガシーコード改善ガイド
- エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
- The RSpec Book
- Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 小さなチーム、大きな仕事 37シグナルズ成功の法則
- 「納品」をなくせばうまくいく
- SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
- ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
学歴
福岡大学附属大濠高等学校 1997年卒。
東京工業大学 理学部 地球惑星科学科 2002年卒。
卒論テーマは「地球潮汐力の地震トリガーについて」。
気象庁から提供された20年分の地震データをFortranを用いて解析。
職歴
2002年4月:株式会社ベンチャー・リンク入社(正社員)
2004年8月:富士通株式会社にSES常駐(業務委託)
2008年8月:CCC株式会社にSES常駐(業務委託)
2011年8月:ビルコム株式会社入社(正社員)
2013年5月:株式会社リブセンス入社(正社員)
2020年11月:株式会社クリレジ創業(代表取締役CEO)
2020年12月:株式会社ジッティ創業(代表取締役CTO)
以上