飛びあがるくらいにうれしいこと
人事の小山です。
「駅伝のもつ人を惹きつけるパワー」って、すごいと思いませんか。
箱根駅伝の観客は、2日間で沿道には100万ともいわれるそうです。TV中継をあわせると、その走りを注目している数はすごいものがありますよね。
沿道で大きな声援をあげて、旗を振って応援したり、TVの前でくじ付けになったりするわけですね。
まぁ、でも、冷静になって、考えてほしいんですが、誤解を恐れずに言いますと、
「ランナーが走らなくても」我々の日常生活で、困ることはないわけですよね。
ランナーが走ることで、「仕事」が完了して、商品が製造されたりするわけではないですよね。
どちらかといえば、自分の部下が仕事をしてくれない方が、よっぽど、困りますよね。
もう一回、考えてほしいですね。
走らなくても、日常において、しなくても、困ることがないのに、ランナーを100万人の人が応援している。
でも、自分の部下が仕事をしてくれないと、困るのに、応援しているかといえば、どうでしょうか?
心の中では、応援しているかもしれませんが、仕事中に、「ガンバレー!!」なんて、声援を普通は送りませんね。
なんなら、部下に対しては、声援を送ることより、「していないことを叱る(怒る)」ことの方が多いかもしれませんね。
生産性ということで言えば、利害関係のないランナーを応援しても、自分の仕事への直接の影響はまずないので、
それより、利害関係のある部下を応援した方が、よっぽど自分の仕事が早く進んでいくので生産的なはずです。
しかし、実際は、部下に声援を送るより、箱根の駅伝のランナーに声援を送っている上司の方が多いのではないでしょうか。
なぜ、部下には、声援を送らないのか。
ひとつは、周囲の状況です。
走ってるランナーを叱ってる沿道の人はあまりいない気がします。
圧倒的大半の人は、ランナーに声援を送ります。そしたら、自然と自分も
声援を送ってしまいますね。
もうひとつは、「当たり前」だと思っているからです。
「やってくれて当たり前」
「できて当たり前」
これが仕事の世界です。
そんな中で、ひとつ、資格試験に受験を支援するというのは、
応援をするひとつの機会です。
われわれは、入社までに簿記2級の取得をすべく勉強していきます。
受験生というのは、無条件に、応援してもらえるし、
合格すれば、必ず「おめでとう」といわれます。
駅伝を走ってる人は、走ってることが楽しいだけなのでしょうか?
もし、そうであれば、皇居の周りをひとりで走っていればいいだけの話ですよね?
なぜ、駅伝を走るのでしょうか?
襷をつないでいく中で、仲間の想いに応えたくて、
沿道での声援に応えたくて、
ゴールで待っている人を喜ばしたいから、
苦しくても走っていくのです。
仕事も、駅伝と一緒です。
駅伝のように大きな声での声援ではないけれど、
仲間の想いを感じて、
ゴールで待っているお客さんの喜ぶ顔をイメージできるのか
どうかが、
苦しくても走り切れるかどうかにつながっていくのでしょう。
人事部 小山
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インド、フィリピン、マレーシア、トルコ、インドネシア、ベトナム、バミャンマーで働く11名の喜怒哀楽の物語。 【新卒海外研修】(連載中) http://www.kuno-cpa.co.jp/recruit/shinsotsu-kaigai/