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君たちはどう生きるか

宮崎駿監督による10年ぶりの新作長編。 10年ぶりにして一切の宣伝を行わずに公開された今作。あるのは謎の鳥ポスター1枚。まさかあんな姿になるとは。 過去の宮崎監督作品はもちろん見たことあるけど残念ながら網羅はしてない。ドキュメンタリー作品やインタビューにも手を出してない、くらいの知識なので監督の歴史に照らし合わせて読み解くというより、本当にシンプルに作品の感想。 なんの道筋も示されないまま上映開始後も手探りで見ていく時間が続く。大作映画であるほど宣伝で起承転結の「きしょう

    • THE FIRST SLAM DUNK

      青春スポーツ漫画の金字塔。 90〜96年連載。映画公開をきっかけにオススメされて原作読破。2023年に読むと相応の古さを感じる部分はありつつも不変の魅力を持っている。とにかく主人公の桜木花道という名前がかっこいい。天才。 監督脚本を原作者・井上雄彦先生が担当。連載終了から26年の時を経て公開された本作は、原作で強く輝いた試合を主人公とは別のキャラクター視点で描き直しており、基本的に原作を丁寧に再現していく、という近年のトレンドとはまるで異なる手法だった。 「必要不可欠・決

      • すずめの戸締まり

        映画館の大画面で観たい映画、新海誠監督による災い×ボーイ・ミーツ・ガールエンターテイメントの集大成のようなロードムービー。 君の名は・天気の子で遠回しに描かれていた災いが、すずめの戸締まりではエンタメと共存できるギリギリまで直接的に描かれている。災いの幻想的で非日常な面が強調されていた過去2作とは異なり「禍々しく恐ろしい」でも「日常に存在する」という空気が漂う。 今作ではPV風の演出はないが映像の美しさは変わらず。オープニングのタイトルバックはぞくっとするかっこよさ。

        • ブレット・トレイン

          作家・伊坂幸太郎による殺し屋シリーズ第二弾「マリアビートル」が原作。原作の10倍くらい派手で物騒でアドレナリンドバドバ映画。 原作からの改変ポイントが多いものの、一見とっ散らかった物語が終盤にかけて気持ちよく収束していく、という特徴は完璧に再現されてる。そこにぶっ飛んだ映像の爽快感、とにかくデカい音量で流れるBGMが加わって約2時間を駆け抜ける。 原作は小説というメディアを最大限に活かしたジェットコースターみたいなもので、あえてテーマを掬い上げるなら「なぜ人を殺してはいけ

        君たちはどう生きるか

          ONEPIECE FILM RED

          ※ネタバレあり 原作連載25周年、長く続いたワノ国編完結、最終章突入と勢いづくなか公開されたFILM RED。尾田先生が総合プロデュースを務めるのは2016年公開FILM GOLDぶり。 シャンクスが大スクリーンに何分も映る!!!! 今回はなんと言ってもこれ。 原作1話から登場、強烈な存在感を放ちつつ未だ謎に満ちたシャンクス。これまでの総活躍時間を軽く超えていく活躍ぶりで、これだけでもスクリーンで見る価値あり。 「ルフィの幼馴染」で「シャンクスの娘」、ウタウタの実の能

          ONEPIECE FILM RED