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フランス・パリ 小学校再開も厳しい現実(2020年5月15日Nスタ)

ロックダウン=都市封鎖が解除されたフランス・パリで小学校が再開されました。今後、日本でも学校再開が本格化していきますが、厳しい現実があるようです。

大八木 友之 記者:「小学2年生の授業が行われていますが、こどもたちの距離はかなり開いています」

5月11日にロックダウンが解除されたパリで、2か月ぶりに小学校が再開されました。

フランス政府は再開にあたり、クラス定員は15人までとし、子ども同士が1メートルの距離をとるよう指導しています。

廊下には距離の目安や進行方向を示した矢印をテープで張り、接触を避けるようにするなど細かな規則が。

さらに、休み時間には…

1メートル間隔に置かれたリングを使ってお互いに触れあわないよう遊ぶ方法を教えます。学校側は、「もし低学年の児童が泣いたとしても教師はハグして慰めることはできないので許してほしい」などとも保護者に通知。いずれも感染の防止と学校活動を両立させる苦肉の策ですが…

様々な工夫の一方で児童の定員が制限され距離をとるとなると、教室や教師の数が足りないのが現実。

パリ市は医療従事者など生活に必須な職業の保護者の児童を優先的に通学させていて、初日に登校した児童は全体の24%ほどでしたが…

さらに感染リスクへの不安から世論調査では6割の保護者が「まだ子供を小学校に通わせたくない」としています。


多くの学校では登校していない児童のためにオンライン授業も行っていて、元の姿に戻るには、まだかなりの時間がかかりそうです。

【放送したVTRはこちら】