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SUPER GT最終戦 クラッシュに思うことと日産の移籍について

2021年のSUPER GTが終わりました。
STANLEY NSXとARTA NSX-GT3の接触は筆舌に尽くしがたい衝撃。
昨年のKeePer TOM'Sになぞらえる声もありましたが、計算なのかドライビングなのか整備なのか、いずれにせよ自らの失策で優勝を逃したKeePer TOM'Sよりも別カテゴリーに追突された今回のSTANLEYの方が悔やんでも悔やみきれないでしょう。

とはいえ、当事者の佐藤蓮やARTAの土屋圭市、鈴木亜久里の両巨塔が謝罪を行い、先輩の野尻智紀や大湯都史樹がケアをして、何より、山本尚貴が素晴らしいコメントを出して、スーパーフォーミュラのルーキーテストに佐藤蓮の名前があることから、本田技研工業としてもとりあえずOKということでしょう。
今季Red Bull 無限で大きく飛躍した大湯都史樹も、現在は頼れるベテランになった伊沢拓也も、2度のダブルタイトルを獲得した現役最強・山本尚貴もホンダのスピードスターは涙を流して強くなりました。ホンダ勢初の連覇はなりませんでしたが、いつか、王者として佐藤蓮の名前を刻んでくれればSUPER GTファンとしてはそれで良いのです…

さて、最終戦を振り返っても良いのですが、苦手の富士スピードウェイでフロントロー獲得、レースも堅調に進めたSTANLEY絶賛に終始しそうなので、au TOM'Sおめでとうと記しておくに留めます。(何かあったらなんとかなる所にいることが大事なのです…上位が軒並み後退して何故かARTA対KeePer TOM'Sの優勝争いになったいつかのスポーツランドSUGOを思いながら。)

いつか自らの手でシリーズタイトルを

シーズンが終了したということは、ストーブリーグ、移籍、参戦、撤退…これはこれで面白い時期の到来です。

1 GAINER TANAX 平中克幸 離脱
13年の長きにわたってGAINERで活躍してきた平中克幸が移籍を決めました。40という年齢はあるものの速さは維持していましたし、GAINERは慰留していたようですが、平中サイドから申し出があったようです。現在のGT300は高木真一をはじめ、グッドスマイルレーシングの2人やリアライズのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラなど老いてなお速いドライバーは山ほどいますので、平中を求める声があっても不思議はありません。

ただ、勝手知ったるGAINERを出るということは平中にとってリスクがあることで、それでもなお移籍を決断したということは、GAINERよりも強いチームから声がかかったと考えられます。

トヨタでデビューして、500ではナカジマレーシングにも乗った平中ですが、今更トヨタ勢やホンダ勢に移籍するとは考えにくく、56号車リアライズに移籍するのではないかと予想します。

育成組織を持たないために、人材難と高齢化著しい日産勢の中で数少ない若手の星がリアライズの藤波清斗です。連続で好成績をあげている藤波を500に昇格させたくない訳がありません。
昨シーズンオフには1度300に移った安田裕信がオフシーズンテストで500に乗ったという話もありますから、20代の藤波はうってつけの人材です。また、幸いな事にリアライズは500にも参戦していますので、移籍もスムーズです。

2 松下信治の離脱とベルトラン・バゲットの加入?
また、日産は松下信治が移籍するという噂があり、それが既に移籍を表明しているホンダ陣営Astemoのベルトラン・バゲットとのトレードではないかと予想します。
今季も素晴らしいパフォーマンスを見せてきたバゲットでしたが、既にホンダは放出を発表。ホンダはモータースポーツ部長が今季から変更。来季は二輪と一緒に一括でホンダレーシングになることから目玉の補強が必要になり、元ホンダでFIA F2で優勝経験もある松下信治を再び迎え入れようという算段ではないでしょうか。

来年は青いマシンか、それとも赤いマシンか

3 CRAFTSPORTS撤退
これはリリースこそ出ていませんが、ほぼ確定でしょう。
CRAFTSPORTSは(SKYLINE時代を含む)GT-R専門店。
来季フェアレディZでの参戦を決めた時点で撤退は既定路線です。新規スポンサーがどこになるかは不明ですが、カーナンバー変更という話も有り、ラインナップも平手、千代とは限りません。

GT-R専門店がZ投入なら撤退は必然。

次回は間に合えばトヨタ。無理ならホンダの移籍を投稿します。

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