メタの大幅上昇で、ナスダック上昇。SOX指数も上昇で半導体関連が優勢。上値は限定的(2023年2月3日 日経概況)
「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。
こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。
市場総括
2023年2月3日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比107円41銭(0.39%)高の2万7509円46銭でした。終値で27,500円を超えながら抵抗を抜け出すサインを出し、12月16日以来1カ月半ぶりの高値まで進んできました。米国市場でナスダック指数、SOX指数が大きく上昇したことを背景に買いが先行してスタート、上昇幅が200円を超える場面もありましたが、米国の雇用統計、日銀の次期総裁人事の発表をひかえて上昇幅を縮小しながら今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場の動向
米国市場は反落と続伸でまちまちな動きでした。ダウ工業株30種平均は小幅に3営業日ぶりに反落して、前営業日比39ドル02セント(0.1%)安の3万4053ドル94セント、ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して、前営業日比384.498ポイント(3.3%)高の1万2200.818で取引を終えました。
メタ・プラットフォームズの業績が市場予想を超える結果となり、大きく上昇しました。2割を超える上昇で、決算発表を控えていたアップル、アマゾンなどにも連想買いが入り、ハイテク株が上がることでナスダックは大きく上昇しました。
一方、ダウを構成するディフェンシブ系銘柄で業績が予想に届かなかったメルク、ユナイテッドヘルスケアなどの下げが大きく、ダウは280 ドル下落まで進みました。構成銘柄のハイテク関連が買われたことで下げ幅は急速に縮小されて取引を終えました。
日本市場の動向
日本市場は前日の米国市場でハイテク関連銘柄が買われてナスダックが上昇、SOX指数も大きく上昇したことを背景に買いが先行してスタートしました。上昇幅が200円を超え、27,600円台に乗せる勢いで進みましたが、
買いが一巡した後は、米国の雇用統計にそなえてポジションを調整する動きに入りました。日銀の次期総裁人事の発表をひかえていることも積極的な買いにはつながらず、上昇幅を縮小しながら今週の取引を終えました。
前日に続きナスダック上昇の恩恵を受けた業種の上昇が目立ち、電気機器、精密機器の上昇が大きく、機械も堅調。証券、サービス業も上昇、円高基調が一服したことを受け、自動車関連も上げて終わりました。
原油相場の下落が継続したことで鉱業、石油・石炭製品の下落も続き、空運業も下落率7位入りで低調な動きが続きました。
日本市場のテクニカル分析
日経の日足は長い上髭をもつ短陽線を形成しました。直近の持ち合いを上に抜き出す形がでましたが、上髭が長く押し戻されて終わったので、まだ抵抗を完全に抜け切れているとは言い難い形です。
この上昇が本物の上昇のスタートなら、週明けで高値を上に抜けて上昇することをみせる必要があります。2-3営業日以内に元々の持ち合いの中に戻ってしまうと、むしろ失望による売りが膨らみ、下げが早くなる可能性があります。
週足も本日の日足に似た形で、上髭の長い短陽線を形成しました。先週の高値を上に抜け出しましたが、上髭がついて終わったことで力強さに欠ける印象です。今夜の米国市場の動きで来週の動きも決まりそうです。
商いは3兆円を超える活況ぶりでした。東証プライムの売買代金は概算で3兆2174億円。売買高は13億9667万株だ。東証プライム市場の値上がり銘柄数は608、値下がりは1139、変わらずは89でした。
各市場の動き
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