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米国市場でハイテク関連が続伸。2日連続のギャップあけでスタート、27,000円台固める(2023年1月24日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

市場総括

2023年1月24日の東京株式市場は3営業日続伸しました。終値は前営業日比393円15銭(1.46%)高の2万7299円19銭でした。

米国市場が上昇したことを受け2日連続で大きく買いが先行してスタート、幅広い業種に買いが広がりました。SOX指数の大幅な上昇を材料にハイテク株が躍進して400円を超える上昇幅までみせましたが、午後から利益確定の売りが出て縮小しながら取引を終えました。

本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

米国市場は続伸しました。ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して、前営業日比254ドル07セント(0.8%)高の3万3629ドル56セントで、ナスダック総合株価指数は2営業日続伸して、前営業日比223.980ポイント(2.0%)高の1万1364.414で取引を終えました。

Google Finance より引用
Google Finance より引用


ハイテク株の上昇が加速しています。FRBの高官、メディアのWSJなどの複数のニュースで利上げ幅が縮小される、インフレのピークアウトが進むなどの報道が続き、市場の心理が強気に傾きました

昨年から株価を半分以下にしていたセールスフォースが大幅に上昇、アップルも買われるなど、昨年の下げ幅を取り戻すかのような動きです。上げ幅が400ドルを超えると、業績発表の結果を見極めたいとの心理でポジションの整理が進み、上げ幅を縮小しました。

日本市場の動向

日本市場は米国市場が上昇したことを受け、2日連続で大きく買いが先行してスタートしました。SOX指数の大幅な上昇を材料にハイテク株に買いが進み、その他の幅広い業種にも買いが波及しました。

米国市場で企業の決算発表が本格化すると共に日本市場も来週から本格化することで、様子見をする心理が働き、午後からは直近の上昇が強かった業種を中心に利益確定の売りが出ました。

業種別では前日と同様に2業種のみが下落、31業種が上昇しました。下落したのは鉄鋼、海運業で、空運業も限定的な上昇幅で、インバウンド系に利益確定の売りが出ている様子が伺えます。

機械、精密機器、金属製品などの景気敏感業種が上昇率の上位を締め、銀行・保険業が利益確定の売りをこなした後、再び上昇率上位に顔を出しました。前日に続き、電気機器、情報・通信業も強く上昇しました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は上髭を持つ陽線を形成しました。前日の終値から上離れしてスタートした後そのまま上昇して2日連続で上向きのギャップを開けました。スタートは75日移動平均線下からでしたが、一気に75日、200日線を上に抜けてきました。

Google Finance より引用

高値では27,400円を目指することろまで伸び、さらなる上昇を予告しそうな雰囲気でしたが、午後から利益確定の売りが出て、上げ幅を縮小して終りました。

12月20日に 雲を下に抜けて三役逆転が成立してから、ほぼ1ヶ月ぶりに雲の中に戻りました。前日の高値は基準線でレジスタンスに会いましたが、1日でその抵抗を突破したことになります。過熱感は出ているので、注意が必要です

東証プライムの売買代金は概算で2兆8345億円、売買高は11億1923万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1468、値下がりは312、変わらずは57銘柄銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

ハイテク関連のビッグニュースが連日の様に紙面飾っています。人員削減のニュースが先行しましたが、AI関連会社への大型投資を発表したマイクロソフト、アクティビストによる株式取得が明らかになったセールスフォース、新規加入者数が市場予想を上回ったネットフリックスなど、市場は素直に好感して大きい上昇で反応、SOX指数は2022年8月25日以来の高さまで上昇しました。

SOX指数とナスダック

日本市場の上昇も著しく、12月19日の金融政策修正発表で大暴落を起こしたタイミングの水準まで株価は戻りました。これでサプライズによる影響は全部抜けきったと言えますが、問題はその持続性です。

2日間の上昇だけでテクニカル的には過熱感のサインを出しているので、明日から今週中にかけて一回利益を固める売りが出てもいいタイミングで、企業業績が本格化するにつれ、この勢いが継続するような内容になるかが気にすべき内容です。

急激な上昇でついていけなかったという方には次のチャンスが到来する調整が進むことになりますが、反転して強い動きが続くかはやはり業績発表の推移が握っているので、フォローをする企業の業績内容はしっかりチェックする様にしましょう

鉄鋼、非鉄金属は短期的な過熱感が鮮明になったので、急反転に注意。調整の後、反転する時は出遅れ感が明確な水産、電気・ガス業などの内需系に物色の目が行きやすいので注目です。

各市場の動き

各市場の動き
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