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米国市場の反発で朝方は買い先行。次期日銀総裁候補の所信聴取で金融緩和策が当面続く(2023年2月24日 日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

市場総括

2023年2月24日の東京株式市場は大幅に反発しました。終値は前営業日比349円16銭(1.29%)高の2万7453円48銭。前日の米国市場が上昇したことを好感して、買いが先行してスタート、次期日銀総裁候補の所信聴取で現在の金融緩和策が当面続くとの見方が固まり、市場はポジティブなムードで週末を迎えました。

本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

米国市場は反発と続伸で、上昇しました

ダウ工業株30種平均は反発して、前営業日比108ドル82セント(0.3%)高の3万3153ドル91セント、ナスダック総合株価指数は続伸して、前営業日比83.331ポイント(0.7%)高の1万1590.401で取引を終えました。

Google Finance より引用
Google Finance より引用

下げが続いてきた流れへの反動でした。半導体関連の不況から不振が予想されていたエヌビディアが市場予想を上回る業績を発表、14%高まで上昇しました。他のハイテク関連にも買いが波及し、ナスダック指数の上昇が目立ちました。

長期金利の上昇が一服したこともナスダック関連の銘柄が買われる要因でしたが、週間の失業者保険申請件数は減少、労働市場の逼迫した現状を浮き彫りにしました。上値を抑える要因になり、上げ幅は限定的でした。

日本市場の動向

日本市場は米国市場が上昇したことを好感して、買いが先行してスタートしました。休み前の相場が大きくさげ、自律反発のタイミングに来ていたのも買いの材料となりましたが、本番は次期日銀総裁候補の所信聴取

波乱をきたさない意味でも概ね予想されていた内容でしたが、「現在、日銀が行っている金融政策は適切」と発言したことが市場に安定感を与えました。

現在の金融緩和策が当面続くとの見方は海外投資化も呼び戻し、強い上昇で今週の取引を終えました。

前営業日に続いて海運業が強く、ナスダック市場の活況で電気機器、機械、精密機器など半導体・ハイテク関連業種が買われました。倉庫、陸運業など内需の一角も買われましたが、銀行、鉄鋼、非鉄金属、鉱業など景気敏感の一角は利益確定で下げました。

日本市場のテクニカル分析

日経の日足は長い上下短い髭を持つ中陽線を形成しました。前営業日の下げた分をほとんど取り戻す上昇でした。3つの移動平均線を一気に上抜けして、戻るときにレジスタンスになると予想されていた25日移動平均線も上に抜けて終りました。

Google Finance より引用

前営業日の解説で「ただし終値では雲の上で止まっているので、支えられる余地もあります。」と説明しましたが、一目均衡表状では見事なまでの切り返しです。

今週の最終営業日でがんばりましたが、週足では下ヒゲの長い陰線を形成して先週から高値と安値を切り下げました。週足でもまだ下向きになっているので、中・長期的な下げ基調をまだ切り替えせずにます

商いは3週間ぶりの活況でした。東証プライムの売買代金は概算で3兆339億円、売買高は12億3456万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1333、値下がりは441銘柄、変わらずは61銘柄でした。

各市場の動き


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