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2022年2月の(音楽とかの)こと

『Pokémon LEGENDS アルセウス』ばかりやっていた2月。これはおもしろすぎるぞ! 

ポケモンシリーズをプレイするのはダイヤモンド・パール以来実に16年ぶり (その他ゲーム自体もハードやソフト新しく買ったのは十数年振り) であるから正確な近況はよく分かっていないけれど、プレイヤー間のバトルばかりがフィーチャーされていた従来シリーズに対して一石を投じるとともに、ポケットモンスターの初期コンセプトへと原点回帰を図るような快作っぷりに感動しきりなのです。

半オープンワールド的な広大なフィールドを自由に駆けずり回って、ポケモンを捕まえたり、エサをあげたり、2,30年前からいるクラシックポケモンを後ろや斜めや色んな角度から観察してみたり、写真館で溺愛している子 (ヌメイル、ヌメルゴンがかわいい!その姿から某ビーズクッションにちなんだ名前を付けてパーティに入れて愛でています) と記念撮影したりと、ストーリーやバトルといった旧ポケモンのメインサイドから外れて、ポケモンと関わり合う時間が何より楽しい。なんならメインストーリーの最中とか早く自由に捕まえに行ける平場に戻りたいなーと思ってしまったりしますからね。

そうなると「図鑑を完成させてアルセウスに出会う」というメインタスクへのモチベーションも自然と湧いてくるわけです。ただ1匹捕まえるだけでなく、・複数匹捕まえる、・特定の技を見る、・エサをあげる、・進化させるなど指定タスクを踏まなければ、図鑑が完成しないというシステムも効いていて、おかげさまで実に気持ちよく図鑑に支配されながら日々ヒスイ地方を駆けずり回っています。昔ポケモンやっていた時なんて図鑑なぞほぼ見たことなかったのにな。

ときにポケモンシリーズと言えば、何はともあれまずは御三家選びから始まるわけですが、今作の選択肢には唯一馴染みのある姿が。

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ここはやはり勝手知ったヒノアラシで行くべきかと決めかけたそのとき、

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真ん中のモクローがおもむろに翼を広げたその姿に私、ときめいてしまったんすよね。今は立派に最終進化してジュナイパー (ヒスイのすがた) となったモクロー、最終進化でまさかのくさ・かくとうというタイプ構成になり、未だにパーティーへフィットさせるのに難儀しています。絶対外しませんが。

ときに最近の他シリーズは分かりませんが、初期シリーズや今作等々での、御三家「くさ」タイプの存在の不憫さみたいなのは何なんでしょうね。序盤で対峙する相手にひこう・どく・むしと苦手タイプが多すぎやしないか。先のヒノアラシを交えた三択で、くさタイプのチコリータを選んで始めた金・銀シリーズに思いを馳せる。当時何も知らない幼稚園児だった私、チコリータとの相性の悪さが祟ってかは分からないが、伝説のポケモン ホウオウに負けて逃げられた結果、自分のソフトでは手に入れられなくなるという大失態を犯した記憶が鮮明にある。

そんなポケモン金・銀といえば私が初めて手に取ったゲームであり、金・銀シリーズのポケモンたちにはなにか特別な感情を抱いているのです。シンプル・曲線美・淡い彩色といったところが通底する特徴になるでしょうか。全シリーズで一番奥ゆかしい姿をした子たちが多いような気がします。それは伝説系でさえも例外ではないのがすごいところで、スイクンやルギアのルックには今見てももう惚れ惚れしてしまいますね。

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他にはチコリータ-ベイリーフ-メガニウムはもちろん、メリープ-モココ-デンリュウ、ウソッキー、ゴマゾウ-ドンファン、ネイティ-ネイティオあたりもいいし、キングドラとかエアームドの造形もたまらんものがあります。

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そんな淡い色調の彼らの姿をざらざらとしたわら半紙の攻略本で眺めるのがまさしく私の原風景というものなんだなー。



2/11に有明のガーデンシアターで25周年記念公演を観てから、くるり熱が高まって、それからずっとくるりを聴き続けていた。ここまで集中して聴き返してみたのはいつぶりか思い出せないほどで、となると聴き方や、好みの変化に時の流れをしみじみと実感したりするわけですね。ということで、ここで私のくるりの20曲 (最新) をご覧に入れましょう。

この20曲も、総ざらいで聴き返したディスコグラフィ全体で見ても、キーワードは「フォーキー」と「ブルースロック」です。初期の初期はわりかし言われていたらしいですが、今となっては「フォーキー」というパースペクティブがくるり批評から抜け落ち過ぎではないですか。初期から最近まで、「フォーキー」というキーワードでもってバンドのディスコグラフィに一本芯を見出せると私は思うのだけどな。

ときに20曲を選ぶにあたり、24曲から4曲削ろうかという局面で、信じられないほど難航したという背景があります。結局「さよならストレンジャー」、「惑星づくり」、「恋人の時計」、「さよならリグレット」を泣く泣くカット。

今回最も再評価著しかったアルバムが『魂のゆくえ』だったがゆえに「さよならリグレット」ないし『魂のゆくえ』収録曲をもう一曲ねじ込みたかったんですが、何回リストを見返してみても外せる曲が一曲も残っていなかった。「太陽のブルース」も「Natsuno」も「デルタ」も「べべブ」も入れたかったな。

『魂のゆくえ』の何がいいって、初期中の初期から変わらないくるりのエッセンスと言うべき側面が衒いなくかつ洗練された姿で表現されていると思うからで、このアルバムを通して私は2022年にくるりに出会いなおしたように思えたものです。(先の「フォーキー」、「ブルースロック」というキーワードは "くるりのエッセンス" という強い言葉に等号で接続してしまうとなにやら違う気もしてきますが、『魂のゆくえ』というアルバムに殊更強く響いているのは確かです。)



World Standardのライブが4月に開催!! 1 mmも想定していなかった事態に驚きすぎて、それ以上にうれしすぎて家で叫びました。World Standardとして実に10年ぶりのライブだという。私は10年前なんて、ライブというものを観に行ったことさえなかったぞ!次はいつになるやらというところなので、一世一代の覚悟でこの眼に焼き付けてこようと思います。

しかも来場者特典として、このライヴのためだけに制作されたアルバム『アルカディア』が来場者全員に配布されるのだそう。楽しみすぎてかの日のことを思うだけで頭がおかしくなりそうです。

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他にも去年から楽しみにしているROTH BART BARONのツアーファイナルに加えて、優河、ayU tokiOのワンマンライブと、ここ最近連続でアナウンスされたマスト案件の開催日は全て4月なのです!! 過去2年間の行きたいと思ったライブの8割くらいが、この4月に集中していると言っても全く大げさではありませんよ。

さてこの春、あなたはどの公演に足を運ぶでしょうか。

どうぞお気軽にコメント等くださいね。