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2023年8月の(音楽とかの)こと

来週のUSA出張に向けた準備で慌ただしい。ラスベガスとシカゴに行きます。

平日は(週の半分くらい)ランニングで帰ってきて、シャワーを浴びて、夕飯の準備をして、食べながらU-NEXTで「出没!アド街ック天国」か「ドキュメント72時間」を観ていると気が付けば夜が深まっている。平日の夜にアド街はすこぶるちょうど良い。なぜ今まで気づかなかったんだろう。U-NEXTでは最新回がアップされつつ、古い回から順に消えていく方式で、およそ2年分くらいのアーカイブが視聴可能となっています。願わくば、放送開始初期の90年代やゼロ年代の回も観たいなー。そこら辺はもはや文化史資料であろう。

もう少しだけ余裕のある日の夕飯のお供は例によってU-NEXTで「100カメ」もしくは「ロバート秋山の市民プール万歳」である。「ロバート秋山の市民プール万歳」、シーズン1の配信は2018年とのことだが、最近まで知らなかった。

2021年のシーズン3における公式の番組概要(以下)からも分かるように「ゆるさ」を前面に打ち出したキャッチ―な見方が基本線となるのだけれど、それに加えて、プールに行くこと、泳ぐことの実体がピュアな質感で表現されているのが観ていて非常によいです。外気温と水温のバランス (シーズン1の季節が冬なのも味わい深い)、フィンを使うととても速くて、一方プルブイはとても疲れること、長水路(50mプール)の希少性と泳いだときの疲労感等々、そして何より泳いだ後に思いっきり摂る食事の美味いこと!!

一部の視聴者に絶大な(?)支持を受けるバラエティシリーズが再開! 自称“市民プール愛好家”のロバート秋山が、各地の市民プールをただただ遊泳する、情報性・読後感ゼロのゆるふわロードムービー第3弾!!

https://www.nagoyatv.com/akiyama_pool/


ふと思い立ち栃木の益子、そして前々から予定していた愛媛の松山へ。図らずもそれぞれの地場の陶器である益子焼と砥部焼をよく見た。
栃木の益子は車でなければとても行きづらい内陸部にあって、活気に溢れているような雰囲気ではないけれど、街として濃密なパワーを感じて中々よかった。レコード店『Art into Life』がこの地で店を開こうとした気持ちも分かるような気がします。(定休日につき今回は訪問できなかったのですが)

陶器を色々と物色するもこれというものにこの日は出会わず、『内町工場』という素晴らしい古書/アンティークショップでJALのロゴが入ったイカしたショットグラスを500円で買いました。ノベルティ感が絶妙。

これでちびちびとウイスキーをいくのである。


2日間愛媛の松山へ。街の真ん中を路面電車が悠然と走っていて、公的な建物はどれも風格たっぷりで、繁華街から路面電車に15分も乗れば道後温泉があって、街の"格"のようなものを随所に感じた。大都市までいかない西日本の街特有の風格、けっこう憧れがあります。


色々と観てまわる中、各所で砥部焼に遭遇する。そのミニマルでほどよく可愛げある佇まいをすっかり気に入ってしまい色々と欲しくなる中、非常に美しく、かつ非常にかさばる六角形の中鉢を買いました。


お盆の後半は親族の葬式に参加するために広島と愛媛の間、瀬戸内海に浮かぶ島へ。(8月は2回も愛媛を訪れることになったのだ。) 式に参加できてよかったものの帰路が、台風により東海道新幹線ダイヤが壊滅したまさにその日で、通常の倍以上の時間を掛けてクタクタになりながら帰宅した。通常15分の福山 - 岡山間で1時間所要した序盤が絶望のピークで助かった。(翌日が出張というややこしさゆえに何とか当日に帰りたかったのである。)

福山から新横浜まで意地の立ちっぱなし。途中から完全に全てを諦めてオルガ・トカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』を読むことに集中した。

オルガ・トカルチュクは本当に本当にすごい。わたしのオールタイムベスト作家の一人です。『昼の家 夜の家』、『逃亡派』、『優しい語り手: ノーベル文学賞記念講演』と日本語訳で刊行されている作品を読みつくしてしまうのが惜しかったこと。未邦訳の作品もまだまだ多いからには、まずはその著作全ての日本語訳を担当している小椋彩さんの活躍に期待するばかりです。


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