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教員の卵が考える日本

  日本の政治はよく分からないです。総理がどんな政策を立てているのかとか、与党野党がどんな人達なのかとかは分かりません。でも日本の政治は変だと思うんです。
   ひとつに、高齢者の医療や福祉を充実させることを優先していることです。高齢者はみんな通る道だし、より健康に長生きしてくれることで悲しみが抑えられるご家族もいるかと思われます。しかしそこばかりに注力していいのでしょうか。日本の作り手はどうしたって若年層、壮年層です。総理が認知症ギリギリのボケ倒してコミュニケーションが機能していない人ならば国はひと月あれば崩壊すると思います。寝たきりの大臣のマネジメント力にどれだけ期待ができるでしょうか。超高齢社会になり、そして政治家も得票率を考えると母数も多く票も入れてくれる高齢者をよいしょする政策を勧める考え方は分かります。ただ、果たしてそれが日本のためなのでしょうか。
   同様におかしいと思うのは、教育環境の劣悪さです。教育学部生として教育関連のニュースを見聞きすることを意識していますが、あんまりだと思います。文科省は現場の声を聞いているのでしょうか。何人もの教員が過労で死んでいます。人が足りていません。教育現場は限界が近いです。このような言葉を痛いほど聞きますが、どうして事務員だけでも増員すると言ってくれないのでしょうか。子どもが育たない国に未来はないという危機感はないのでしょうか。政治を知らない学生にも、分かりやすく教育現場の良さを伝えて欲しいです。教員が足りず、核家族・地域過疎化、、、人の足りてる都市部だけ、お役人だけ良ければいいと思っているとしか考えられません。政治家が国を動かすプロなら、責任もって全体の幸福を考慮するべきだと思います。
    最後に育児世帯への対応です。前に、「こんな日本社会で子どもなんか産めるか」というような言葉を聞いたことがあります。子どもを育てるのには莫大なコストがかかります。なんで低賃金で子どもをたくさん産もうと考えられるのか、国民を卵産みの鶏とでも思っているんでしょうか。同性愛者に対して生産性の話をして炎上した政治家もいますが、異性愛者でもこの政治なら生産性は見込めないです。少子化と日本の終わりに拍車がかかると思います。
   どこに原因があるのか今となっては分かりません。女性の社会進出で出生率が落ちたといいますが、保育福祉が充実していたらどれだけ産んでも保育所や地域で育児ができたんじゃないかと思います。若者の投票率、政治関心の問題は、政治家がそこに寄り添わなかっただけでとしか思ってないです。高齢者の票に甘えない、社会形成層に救いの手を差し伸べる政治家が現れることを願っています。
   そして教育現場は、教師や学校に全てを押し付けすぎています。給特法によって物言わぬ奴隷に成り下がったのをいいことに、保護者はもちろん、子どもからも酷い扱いを受ける教師がいるとも聞きます。今でこそ開かれた学校、チーム学校という名のもとに、業務分担を進めていますが、保護者や地域の協力がなければ重圧に押しつぶされてしまいます。先生にクレームを入れる前に、家庭や地域でできることは本当になかったんでしょうか。片方が完全に悪いケースは少ないと思っています。双方の歩み寄りを絶えず努めるべきです。

   私は将来、教員を目指しています。実習で行った授業研究の楽しさを、未来ある元気な子どもたちに伝えたいという教師の魅力を確かにもっています。でも残業どれだけしても文句一つ言わない奴隷になりたいわけではないです。教師にも人生があります。子どもの未来を考えると、真っ先に改善すべきは教育です。そして教える側も人です、AIでは足りないところがあります。教師になっても自分の人生を狂わすことない限度で教育者として「労働」していきたいと思います。
   もう時間は無いと思います。このままだと少子高齢化がどんどん進み、「数少ない子供のことなんか考えてもしょうがない、人の多い高齢者が生きやすくなる社会を」と考え、日本は死ぬでしょう。
   組織は上が抜けて下が入るの繰り返し、風通しとか代謝とかが良くないといけないことに、組織を動かす人達は今一度考えてほしいなと思いました。

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