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医療と制度 ー日本医事新報識者の眼2023ー

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2022年の一年間、「医療の正義」をテーマに、日本医事新報の「識者の眼」というページに、短い文章の連載をさせて頂きました。それが終わってほっとしていたところ、2023年の一年間、…
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記事一覧

医療と制度⑫ 人が生きる意味と高齢者医療

人が生きる意味と高齢者医療  2024年3月27日、私の祖母は101歳の誕生日を迎えた。12年前(89…

医療と制度⑪ 私の仕事 理想と現実

私の仕事 理想と現実  先日、ある学術集会特別企画の司会を担当した。タイトルは「教えてく…

医療と制度⑩ 「自由診療を目指す研修医」が増える理由

「自由診療を目指す研修医」が増える理由  私が働く病院は、大学病院と地域中核病院の各一か…

医療と制度⑧⑨ 人生における「選択のパラドックス」

人生における「選択のパラドックス」 前3回の稿において、私はAdvance care planning (ACP)…

医療と制度⑦ かかりつけ医とACP

かかりつけ医とACP 前2回は日本のAdvance care planning (ACP)の課題について考えました。私…

医療と制度⑤⑥ ACPの必要性と課題

ACPの必要性と課題  今、なぜACP (Advance Care Planning)が必要なのか? 2-3年前から考…

医療と制度④ 第8次医療計画における「在宅救急医療」の重要性と、日本在宅救急医学会

第8次医療計画における「在宅救急医療」の重要性と、日本在宅救急医学会  一般社団法人日本在宅救急医学会は、2010年代からの在宅医療の充実化が求められる中で生まれた新しい医学会である。2015年に日本在宅救急研究会として発足し、翌2016年に一般社団法人の医学会として本格的な活動を開始した。学会発足の趣意は「“在宅医療に関わるスタッフ”と“救急医療に関わるスタッフ”が同じテーブルについて、在宅医療を受ける患者の本当の良き医療の構築を目標とする」というものであった。この趣意が

医療と制度②③ 在宅医療・ケア提供者の安全を確保するためのワーキンググループ

在宅医療・ケア提供者の安全を確保するためのワーキンググループ2022年1月埼玉県ふじみ野市に…

医療と制度① 不自由な医療、そこから考える

不自由な医療、そこから考える 2022年の1年間、「医療の正義」について連載をさせて頂いた。…