「癒しのカクテル」スプレッド その2
タロットによってあなたの「癒やしのカクテル」を見ていく、こちらの記事の続きです。今回はカード解説たっぷり追記しました!
今回の方がコメント量が圧倒的に多くて、前回まとめ分の方と不公平になってごめん・・・
「癒やしのカクテル」スプレッドのやり方
3枚のカードを引いて、2つの材料と調合方法を見ます。
あなたが作れる「癒やしのカクテル」スプレッド!
1.材料A
2.材料B
3.調合。どのような方法でAとBをミックスさせ癒やしのカクテルを作り出すか!
みなさんがやってくださったの紹介しつつコメントしていきます〜
古代エジプトから伝わるカクテルレシピ作ってみたらまずかった、やっぱり「いつもの」がいいね
左カップ4は落ち着きがあってリラックスはできるけど退屈、逆位置だからその退屈を抜け出したい。いつもの味じゃないやつ飲みたい気持ち。亀がカップを持ってきてるけどそんなの待ってるほどのんびりしたいわけじゃない〜
右の正義は厳密な軽量。古代エジプトから伝わる秘伝のレシピがあってそれを再現してみよう、という日常からの脱却! ヒエログリフで残されてるカクテルレシピなんだから素晴らしいに違いない・・・
中央の女帝逆、エジプシャンレシピをしっかり守って作ってみたけど、そこまで盛り上がらなかったね・・・という結果。結局いつもの味がいいね、というところに戻ったのかもしれない。普段の暮らしの中で子猫たちと戯れる、それ以上の幸せなんてある?という再発見による癒やし。やってみなきゃわからなかった。
正義の札がエジプトモチーフなの、タロットのエジプト起源説(今は否定されてる)を思い出させておもしろいですね。
手間をかけすぎない素材そのままの大人の味
ソードエースは新鮮な切り口、あれこれ複雑になる前の一刀両断なシャープさとシンプルさ。
魔術師は正位置なら実験的にいろいろやってみて試行錯誤するけど逆だし、ソードエースのシンプルさからの影響で「そのまま出す」。素材の味だけで勝負!みたいな。
ペイジ逆は子供っぽさからの脱却。若者が好きそうなカラフルな派手さではない、飾り気なし。あれこれ手をかけずそれそのものをスパっと出す。もしやカクテルですらなく、ストレートな日本酒のような!
たくさんあるものを自己顕示のために使うのではなく振る舞うという癒やし
鍵アカさんのですが解説欲をかきたてるのでご紹介させていただきます(ダメだったら消すから言ってね)。
左と右はワンドで共通。左8正位置で、右はキング逆。
8で杖がジャンジャン飛んでくる、ちょっと供給過剰な情熱やモチベーション。キングはその杖を使いこなす情熱家だが、あまりにジャンジャン飛んでくるので「いや対応しきれない・・・」とそっぽを向いてしまった。これは杖を「自分の権威を示すために使う」ことにこだわりすぎたせい。王様は一本王笏があればよかった。
中央のペンタクル5は物質的な貧しさだけれど、足が悪くて杖をついている人がいる。この松葉杖の材料になりそうなのがワンド8でジャンジャン飛んできている。供給過剰な杖を自分の権威のためだけでなく、困っている人のために使うという癒やし!
「癒やしのカクテル」って書いたとき、「自分を癒やす」のか「人を癒やす」のかどっちなんだ?とちょっと頭をよぎりましたが、特にそれ限定しないことにしました。自分のカードを見ながら「私のカクテルは誰を癒やすものなんだろう?」と考えてみるのもいいかも!
適当に作ったらみんなに求められるようになったカクテル
左の正義逆は天秤秤がひっくり返っていて、ちゃんとした軽量をしない。正しいレシピがどこかに存在しているはずだが、まあそれは気にしない。ブレがあってもいい。むしろ正しくないからこそ新しい発見もあるのでは?
右の月はイマジネーションの世界から得られる直感。「あーお月さまがこう言っているからそれやっちゃおう〜」と無意識の世界から引き出したファンタジックな方法。馬に乗っているので「海外の酒蔵でものすごいの作ってるから取りに行こう〜」みたいな曖昧な情報で夢を持ち西遊記みたいな旅に出てもいい。
教皇は人から求められる導き。上下関係が作られる。今までの正しさから無意識や直感を使って抜け出し生まれた高い立場。ちゃんと天竺からお教を持ってこれました、天竺は本当にあったんだ!
足りない酒を豊富に準備、未練と後悔を癒やすカクテル
まず猫たちの外観から、青い服の白猫と、緑コート白猫の物語と見てみます。わかりやすい左・右・中央の時間軸もある。
左カップ8でコートが半肩脱げているのは、あとに引きずるものがある、感情的未練がある。カップの積み方も3つの山と5つの山に別れていて、あと一つあればオブジェが完成するのに、という欠乏感。月明かりの中、ひっそり出ていく猫・・・。
右ソード9は緑コート猫に去られた後悔で苦しむ青服猫。顔に手をあてて「やっちまった〜!」感も。ソード9は考えごとがずっと進行し続けて止まらない。
中央カップ10ではこの二人が幸せそうに寄り添う。服装もちょっと豪華。カップもちゃんと輪を描くように置かれていて充分、みんなも踊ってる。未練や後悔が豊かさにより癒やされた!
新発見と古酒への尊敬によるカクテル
右も左もソードで共通、でも成熟度の差がある。ペイジは新しい知識発見の喜び。8は考え抜かれた末に揺るぎなく高められた思想、ただ「これはこうでなければならない!」という固定観念でもあり、ユニコーンは縛られている。ペイジの新発見をそのまま8に持っていっても、さらに縛りを強くするか、「そんなものもう知ってる!」と言われる。
そこで中央のワンド6、評価と名声によるミックス! 絵の進行方向、左→右へと栄誉のユニコーンたちが走る。ペイジから8へ送られる尊敬の念。「そんなに高められた知性があるのですね、すごい!」によってこの2つはミックスされ、新しい方法が受け入れられる。若々しい果実と古酒で作られる栄光のカクテル。
「新しい発見をしたんだけど、これ物知りな人に太刀打ちできるのかな?」という気持ちをリスペクトで乗り越えることが癒やし!
ジョン・ウィックを連想したけど、酒造りに命をかけた優しい酒蔵の晩年とも読める
剣で過剰なまでにダメージを与える。花を子供にあげる。高報酬。犬を可愛がる浮浪者っぽい老人・・・で殺し屋を演じるキアヌを連想してしまった。もうちょっと真面目に読むと・・・
ソード10はたくさんの剣で人が死んでいる。剣は知性や意見や情報、酒造りの方法や秘蔵の知恵。それが命より重い。「この酒の醸造法は完成された、たとえ一人や二人死のうがこの手法さえ守れりゃいい!」。人里離れた湖のそばで高度な技法によって作られる先鋭の酒。
カップ6は打って変わり、花を贈る優しさ、子供への思いやり。酒器に花を飾り「心がこもっていれば安酒も楽しめる」の気持ち。湖での孤高によって作られた酒も、街中で穏やかに配られる。
中央ペンタクル10、高度な技法を守って作った酒でビジネスも成功したし、心も忘れなかったから人や犬にも囲まれた晩年の成功。命がけで酒を作り、人への思いやりも忘れず豊かさを手に入れた酒蔵の物語。
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みなさんも「癒やしのカクテル」スプレッドやってみてね!
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