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牡牛座2度「電気の嵐」 #サビアンシンボルのタロットワーク

ルディアによれば「自然の存在のすべての含意を変えることができる宇宙の力」の度数です。牡牛座1度とは、天空の力の誇示と、澄んだ可愛らしい小さな流れとの対比があります。すべての自然の背後には「魂のフィールド」のすさまじい力がありますが、それはこの宇宙の起源である「創造の言葉(”光あれ”)」の無数の側面の一つです。大地に条件付けられた個人に、「より高い」天空の運命を、畏敬の念を持って受け入れることを強います。意識は「天啓、天災」によって深く乱されるかもしれませんが、個々の存在の本質は肥沃になります。

ジョーンズによれば、ここには自然のカタルシスがあり、それは自分の仕事にかかる複雑な緊張をすべて解き放ち、真の前進の道を開く個人の能力を反映しています。人間の人格が宇宙の力との結合する瞬間、冷静さを失うことへの恐怖も。肯定的な場合、この度数は手元の価値と将来の可能性の両方を劇的に表現する才能であり、否定的な場合は、すべての自己表現において理不尽なまでの臆病さを示します。

サビ研でのSUGARさんのお話では、恐ろしい程の天の力を受け止める大地の受胎体験。それによってDNAのスイッチが入り、五感が目覚めます。春の嵐には生命を育む力強さもある。

天からのショックがありつつ、しかしそれによって肥沃さも与えられます。1度「小川」は山という過去の歴史が個人の流れを形作っていましたが、ここでの雷は歴史などお構いなしに、突然の天啓として地上へ降ってきます。

山の頂きから麓へ流れる川、天から大地へ落ちる雷、という「上から下へ」の動きはこの2つの度数で共通していますが、その降下の質は全然別ものに感じます。

スプレッド

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1.雷
2.大地

1枚目ははじめ「電気の嵐」としましたが、カードを引いたら全て逆位置だったので「雷」と改めました(このワークではオールリバースを「スプレッド見直しの必要性アリ」というメッセージとして受け取っています)。

雷は、より高い天空の運命のスピリチュアルな可能性の強制を表します。大地はそれを受け止める、大地の受胎体験。どのように意識が乱され、どのように肥沃になるのか。

リーディング結果

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1.雷:ペンタクルクイーン
2.大地:ペンタクルペイジ逆

ペンタクルクイーンの雷。クイーンは受容性でもあるので、大地のエネルギーを受け止めているのは雷の方なのではないか?とも思いました。大地を受け止めることによりショックを与える。雷は大地の呼び声に応じて落ちる。避雷針が「ここに落ちよ!」と雷を呼び寄せるように。ペンタクルなので地上を肥沃にするエネルギーは持っています。

それを受け止める大地はペンタペイジ逆。母なる自然の前にひっくり返される子供。雷は大地に落ちたから彼を産み付けてはいるが、同時にそのショックによって逆さまにしてもいる。これが意識の乱れであり、同時に肥沃になるための準備なのか。

雷が落ちる前にはペイジは正位置で、落雷と共に「ペイジ段階を卒業してより成長するために」逆位置化した、という読み方もできます。ペイジにとってはショックだけれども、そのショックによってペイジの未熟さを終えて前進、成長する可能性が開かれる。

カード同士の関連

同じスートのクイーンとペイジ、非常に印象的です。雷の方がより大きく影響力が強く、大地はそれより小さい、と見なせます。クイーンがペイジを大地に産み付けているようにも見えます。

火のサインなのにワンドがあまり出なかった牡羊座に比べ、牡牛座では地のエレメントを共通させるペンタクルがいきなり出まくっているのも興味深いです。

他の度数との関連

1度のペンタクルキング、2度でクイーンとペイジと、テーマの連続性がはっきり示されました。クイーンはキングの呼び声によって地上へと落雷し、ペイジを成長させるショックを与える。ペイジの成長はキングの意志でもあったかもしれません。

昨日「他のサインとの関係はひとまず見ない」と言ったばかりですが、これは牡羊座19度「魔法のじゅうたん」により空へ誘拐されて帰らなかったペンタクイーン逆がついに地上へ帰還したのだ!とも読めます。

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あのときのじゅうたんは地上世界を拒否し、想像力の偉大な飛翔と超物理的な知覚のエネルギーとして飛んでいきました。しかしそれに乗ったペンタクイーンは逆位置化しています。ペンタクイーンは地上から切り離されては力を発揮できない。それがついに牡牛座に入り、1度キングの呼び声によって大地への帰還が叶ったのです! しかも「より高い天空の運命のスピリチュアルな可能性」という、強いエネルギーを持つ雷として。

ついでに他の部分も見ます。牡羊座30度「アヒルの池」がペンタ10で、牡牛座1度のペンタキングはその池があったらから流れ出したように見えます。10で満たされているが閉じた環境の池から、力を余らせ溢れ出たキングの小川。

ペンタペイジは牡羊座2122度でボクサーをやったり門から庭に入ったりしましたが、その結果として23度妊婦のお腹に孕まれた赤ちゃんは27度で流産してしまいました。19度でクイーンは誘拐されていたので、その後ペイジは一人で頑張ろうとしたけどダメだった。そのときの未熟さを持ったペイジを、このクイーンは成長させようという雷なのかもしれません。

●昨日のワークをSUGARさんやサビ研でご一緒しているもずくさんがやってくださったので、貼らせていただきます。それぞれに、この度数についてしっくりくるカードでした。