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サビアンシンボルのタロットワークについて

TAZNはサビアンシンボルからタロットワークを作っています!

サビアンシンボルとはなにか

サビアンシンボルとは占星術で使われる象徴です。通常、占星術では太陽が一年かけて動くルート(黄道)を12分割し、牡羊座、牡牛座、双子座・・・という12のシンボルを与えています。サビアンシンボルはそれをさらに30度ずつに分割し、合計360度、それぞれの度数についてシンボルとなるイメージを割り当てたものです。

サビアンシンボルには詩的な言葉が使われています。例えば牡羊座の1度目には「海から上がってきたばかりの女性。アザラシが彼女を抱きしめている」。天秤座24度は「蝶の左側の第三の羽」。蠍座2度「繊細な香水の瓶が割れて香りを放つ」などなど。こうした言葉がそれぞれの度数に360個あるのです。

「私は蠍座生まれ」という人は、蠍座に太陽がいるときに生まれた訳ですが、蠍座の30度の中のどの度数に太陽がいたかによって「サビアンシンボルだと蠍座○度生まれ」と言えるのです。例えば自分は水瓶座生まれですが、サビアンシンボルだと水瓶座7度「卵から生まれた子供」に太陽がいるとき生まれました。

サビアンシンボルはどうやってできたか

1920年代、占星術家マーク・エドワード・ジョーンズと透視能力者エルシー・ウィーラーの実験によってサビアンシンボルが記録されました。その後ジョーンズと占星術家ディーン・ルディアによって数十年にわたり研究が続けられ、それぞれが本を出版しています。サビアンシンボルの言葉には現在「ジョーンズ版」と「ルディア版」と言われる2つのバージョンが知られています。

サビアンシンボルをどうやって知るか

ジョーンズとルディアの本は邦訳出版されておらず、日本の書籍でも絶版が多いのですが、現在入手しやすいものとしては松村潔先生の「ディグリー占星術」などで取り上げられています。

noteサークルにも、SUGAR先生によるサビアン研究会「谷間・オブ・サビアン」があります。自分もここで学ばせていただいておりますが、とても濃い内容でどっぷりサビアンシンボルを理解したい方はおすすめです(音声教材はサークル加入しなくても単発で購入できます)。

またご自身の出生時のサビアンシンボルを知りたいときは、吉田結妃先生の絵ですぐわかるサビアンシンボル占星術が誕生日から計算でき便利です。吉田先生は全サビアンシンボルを絵にされており(偉業!)、その絵で自分のサビアンが出てくるので楽しいですよ!

サビアンシンボルのタロットワークとはなにか

一つ一つのサビアンシンボルからタロットのスプレッド、あるいはワークを作り、それを実践してみるという作業です。サビアン研究会での学びと、ディーン・ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、マーク・エドワード・ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」をベースにしています。

これは「そのサビアンシンボルの意味を探る」ためではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解くためのもの、として取り組んでいます。360の発達の方向があって、それぞれに自分が成熟していけると考えると、自分の可能性の広がりに夢を持ててよいです!

しかし個人の発達状態を通じて、サビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるのではないかと考えています。

今年の春分の日頃(牡羊座1度に太陽が入る)にこのワークを始め、大体その日の太陽の位置のサビアンシンボルをタロットワーク化しています。太陽は大体1日で1度進むので、1日一つワークを作ります。この記事を書いている2021年4月12日の時点で牡羊座22度までのワークを作り終えました(これまでの記事はsubstackでやっていた「TAZNのタロットワーク」で読めます)。

360度全部完成したら、例えば出生天体のある度数のタロットワークを行うことにより、その人のその天体の発達状態を読み解く、などのリーディングもできるのでは!と考えています。

引き続きnoteでこのワークの成果をご報告していきます。みなさんの出生天体の度数があれば、よかったらやってみてください。またこのワークからサビアンシンボル関係なくタロットリーダーの方がトライできるスプレッドも派生して作っています。そちらもぜひお楽しみください!