テレワークゆり物語 (156)在宅勤務の努力義務化は『3歳未満』。でも…
日経新聞に5月16日『子供3歳まで在宅勤務、企業の努力義務に 厚労省』という記事が掲載され、ネットで批判が相次いだことに対し、noteに記事を投稿したところ、当『テレワークゆり物語』の全記事のアクセス数で二位となった。
ここでは、
「子どもと一緒に働くのではなく、子どもを保育園などに預けて仕事をすることを想定している」
という話をした。が、この記事の最後に、私の疑問として以下が残った。
『3歳まで』というのは、『3歳』が入るのか、入らないのか。
この答は、タイトルの通り。
『3歳未満』、つまり『3歳は入らない。2歳は入る』である。
というのが、名探偵 ゆりりん の調査(?)の結論である。
って、偉そうに言っているけど厚労省に問い合わせただけ(^^;
ご回答いただいた厚労省の担当者さん、ありがとうございます。
しかし、私も読み込みが甘かった。
例の厚労省の資料の項目は以下である。
『1 子が3歳までの両立支援について 』の次の項目は
『2 子が3歳以降小学校就学前までの両立支援について』
2が「3歳以降」となっており、「以降」なので3歳はあきらかにこちらに入るのだ。
結果、1の「子が3歳まで」は、「子が3歳になるまで」と読むべきだったのだ。これは、この資料だけではなく、国の他の資料でも同様の記述をしているようだ。
さて、私の疑問は、ささっと片付いてしまったが、ここで話を終えてしまうのは、恥ずかしいので、私の「希望的妄想」を書きたいと思う。
「3歳未満」において、
①出社・退社時間の調整などに加えて、テレワークを努力義務とする
②短時間勤務の代替措置に、テレワークを追加する
が実現されれば、
「子が3歳以上小学校就学前」において、
①「各職場の事情に応じて事業主が措置を講じる義務」とすることで、 (3歳未満の措置を踏まえ)選択肢に「テレワーク」が入る
さらに、その場合の
② テレワークの課題を解決するしくみの必要性
③ テレワーク実施の基準の必要性
にまで言及いただいている。
今後の議論でこの論点が良い方向に向かえば、 次のようになるのではないか。
以下、田澤の希望的妄想である。
「子が3歳未満」の社員が、テレワークを希望すれば、企業はその要望に応えるための努力をする義務がある。
「子が3歳以上小学校就学前」の社員が、テレワークを希望すれば、企業は(適切な対応の上で)テレワークでのフルタイム勤務も選択肢の一つとした柔軟な働き方を導入をすることになる
実は、この妄想が妄想で終わるか。あるいは、妄想を実現すべく、国が一歩進んでくれるのか。その答えが、今日(5/30)ひとつの節目を迎える。
厚労省「今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会」の第8回が開催される。報告書(案)がどのような内容で、果たして研究会で承認されるのか。
その結果は、わかり次第、ご報告したい。
※冒頭の写真は、うちの三人娘が「3歳」の誕生日を迎えた頃のもの。実際には3学年違いだが、まとめてみると面白い。ちなみに、テレワークのおかけで「3歳」を「3回」、働きながら乗り越えることができた。