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テレワークゆり物語 (94)テープカットもテレワーク

「だったら、テレワークでテープカットしたらどうですか?」

コロナ前の2017年6月。北見市のテレワークのためのワークスペース『サテライトオフィス北見』(現 KITAMI BASE)の開所式でテープカットのお誘いをいただいた。
しかし、その日は新潟への出張だ。参加は難しいと、北見市の担当者に伝えたら、さらっと、冒頭のセリフを言われた。

やられた。私にその発想は無かった。くやしい。もうやるしかない。

「ああ、その手がありましたね。では、新潟からテープカットしますね」

冷静に返事をしたが、本当にできるのだろうか。
北見市長も出席するという。テレビ取材も来るのに、失敗したら大変だ。なんとしてでも成功させなきゃ。

開所式の前日。札幌で北海道教育会。
「紅白テープ」と「はさみ」を用意し、札幌に移動した。しかし、準備は万端ではなかった。

「あっ、白い手袋が無い!」

しかし、教育委員会の後は、飲み会。どこで売っているかもわからないし、明日は、早朝の飛行機で新潟へ。買いに行く時間もない。

飲み会でよっぱらった夜10時。場所は札幌の狸小路。
さすがにあきらめようと思ったが、私はいつでも「持っている」。

目の前に「ドン・キホーテ」が現れた。

ドンキなら夜10時でも開いている

思わず店舗に入り、ダメモトで店員さんに聞く。
あった、あった、白い手袋!

さすが、ドンキ。作業用だが、確かに「白い手袋」

かくして、翌日、新潟からの「テレワークでのテープカット」は、見事、成功した。

市長をはじめとする北見市重鎮の後ろに亡霊のごとく

ということで、特別に、裏舞台をご覧いただこう。
新潟のビジネスホテルで、寂しくひとりテープを切る私は、涙なくしては見れない。笑

しかも自撮りしてるし

何事も、新しいことに挑戦するには、工夫と努力が必要なのだ。



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