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テレワークゆり物語(61)内閣総理大臣の所信表明演説とテレワーク

「所信表明演説」とは、政府の長が自分の考え(所信)を述べる演説。

中でも、国の長である内閣総理大臣の「所信表明」が、日本のこれからを示唆する重要なものであることは言うまでもない。

そんな重要な「内閣総理大臣の所信表明演説」において、過去に「テレワーク」という言葉が発せられたことが二度ある。

最初は、2006年(平成18年)9月29日。第一次安倍内閣スタートの時だ。

■第165回国会における安倍内閣総理大臣の所信表明演説

若き安倍晋三総理は、こう語った。(動画では6:28秒~)

「自宅での仕事を可能にするテレワーク人口の倍増を目指すなど、世界最高水準の高速インターネット基盤を戦略的にフル活用し、生産性を大幅に向上させます。」

そして、二度めは、14年の月日が流れた、令和2年10月26日。菅義偉総理の所信表明である。

■第二百三回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説

菅総理大臣は、3度も「テレワーク」という言葉を発せられた。

「役所に行かずともあらゆる手続ができる。地方に暮らしていてもテレワークで都会と同じ仕事ができる。都会と同様の医療や教育が受けられる。こうした社会を実現します。」

「さらに、テレワークやワーケーションなど新しい働き方も後押ししてまいります。行政への申請などにおける押印は、テレワークの妨げともなることから、原則全て廃止します。」

「テレワーク一筋30年」の田澤由利にとっては、感無量である。

そして、2021年10月、岸田内閣が発足。コロナ禍で「テレワーク」という働き方の重要性が高まった中、

岸田文雄内閣総理大臣の所信表明演説に「テレワーク」が入ってほしい

当然のごとく、田澤由利の期待も高まった。
そして、2021年10月8日、第205回国会において、岸田総理大臣の所信表明演説が実施された。

■第二百五回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説

スタートして、2分経たないうちに、岸田総理が「テレワーク」という言葉が、発せられた!(動画1:49秒~)

・・・ただ、残念ながら、期待とは違うシーンであった。

「テレワークでお客が激減し、経営するクリーニング屋の事業継続が厳しい。」

えっ。そこですか。

確かに、テレワークの実施による厳しい状況に陥った業種、業態の企業は少なくない。その支援は大切である。

しかし、総理が所信表明で述べられている「新型コロナ対応」「新しい資本主義」において、テレワークという働き方は、必ずや大きく寄与するはず。

伝えねば。・・・ということで、めげないワタシが、所信表明演説で見つけた一筋の光がこれ。

「私をはじめ、全閣僚が、様々な方と車座対話を積み重ね、その上で、国民のニーズに合った行政を進めているか、徹底的に点検するよう指示していきます」

総裁選において4人候補全員に質問ができたあの強運を持ってすれば、道は開けるかもしれない。

よって、「総理にテレワークの重要性を届けます」を、私の所信表明としたい。(願わなければ 叶わない 何事も)

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