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#89 睡眠と体質の見分け方【アーユルヴェーダ】

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたりイベントを運営したりしています。

本日、インドはラクシャバンダンで祝日です。そして3連休最終日、ですが、日本は普通の日ですのでお仕事します。

インドの方が祝日は非常に少ないのですが、州によって休みとか、結婚式は休んでいいとか、インドはそういうので結局日本より、お休みが多いのかもしれません。

家庭内行事、ものすごく多いですよ。次に来るのは私の家族の誕生日です。これもインドはすごく大事にされています。

さて、本日の質問です。

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今日は、「睡眠と体質の見分け方」のお話しです。

ディナチャリヤとは

DINEACHARYA (ディナチャリヤ)のDINAは一日の事、CHARYAは一日のルーチンの事を言います。たしかにおっしゃる通り、ディナチャリヤにはアーユルヴェーダ的起床のタイミングから夜寝るまでのフローが書かれています。

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ドーシャは一日の中でも時間によって増えやすい時間帯があります。これは太陽のうごきで変わります。時間はあくまでも目安です。(夏時間や冬時間にあわせて変わります)

ヨガのグルジ曰く、朝4-6時に起きて運動するのがいいと言います。平日のクラスは朝5時半スタートです。遅くても日差しが強くない時間帯には起きるのが理想です。

自分>体質>ディナチャリヤ

3500年前の人間は自然と調和しないと生きていけませんでした。電気もない時代です。しかし、どうしてそれが現代になっても、推奨されているのでしょうか。

人間の体の仕組みは、数百年の文明で変わらないからです。その証拠に病気は昔と比べて増えています。私達は動物や植物と大差なく、その大きな連鎖の一つの種類にすぎません。

一つ違うのは、智慧がある、これだけです。生物構造的にはみんな一緒です。

質問者さんの質問を因数分解しましょう。

1.体質だと自分ではヴァータピッタだと思う
2.睡眠中が最も安らぐ時間だと感じる
3.遅寝遅起きになりがち
4.早起きがニガテなのでなんとかしたい

となります。ここで考える必要があるのは、次の点です。

◆今の健康状態と心の状態
◆問診+外見+好み
◆理想と本心

今の健康状態と心の状態

先ほど申し上げたように、確かに体のサイクルとして早起きして朝日をあびたりするのは体にとって必要です。

しかし、一番優先する必要があるのは、質問者さんの「今の」健康状態、心の状態がどうかです。

もし、カファが増えすぎている状態や、何をするにも億劫だったり、体が重すぎると感じているなら早起きは「意識」した方がいいでしょう。

でも、普段から特に健康で悩みも特になく、毎日楽しめているなら、起きれない事をそんなに悩む事はありません。

起きれない事はカファを取り戻そうとしているのではなく、質問者さんにもカファ体質は少ないけれどあるのです。

ヴァータが増えすぎても、体自体は自然と調和しない限りバランスがとれません。コントロールできるのは自分の意識で日常や食生活を変えた時だけです。

問診+外見+好み、場合によっては過去の疾患

ドーシャチェックの答えが、まんま当てはまっている人はほとんどいません。なぜなら、自分ほど自分が見えてない事が多いのと、比較対象を誰にしているかによって、問診の答えは変わってくるからです。

たとえば、「肌の色について」という質問に、友達と比べたら色黒、だと思っているかもしれませんが、インド人と比べると白いです。そのため、問診は確かに判断材料の一つですが、すべてではありません。

この不確かな問診を補う情報を集めるとするなら、外見と行動パターン、そして好みを考えてみましょう。

外見は、よく問診にもはいっていますね。行動パターンでいうと、ヴァータ傾向だと、行動や話し方は早い、又はテンポがいい。カファ傾向ならゆっくりです。ゆずれない所も持ってます。ピッタ傾向だとリーダー的行動、声が大きいなど。

この辺りは、自分を知ってる親兄弟や友だちに聞くといいですよ。また、これらの根拠は、ドーシャの特徴がわかるとおのずと見えてきます。

そして好み。これは色や食べ物、季節などです。例えば、ヴァータ傾向、カファ傾向なら冷たいものが好きです。カファ傾向はさらに甘いもの。ヴァータ傾向は、硬くてカリカリしたものなど。ピッタ傾向なら辛いもの。

今日は一つのドーシャの傾向と特徴で説明していますが、ヴァータピッタさんの場合は、これがヴァータが僅差で1番ピッタ2番ちょっと差がついてカファ3番の順で特徴に影響されているのです。

それとご自身の過去の疾患がある場合、又はよく患う疾患があれば、その疾患の内容も考慮できます。

例えば、胃酸過多、ニキビ、痒みや炎症が多いとピッタ異常になりやすい、つまり体質がピッタよりである可能性が高い、といった感じです。

理想と本心

はい、ここまでやってみて、やっぱり自分はヴァータピッタだな、と思ってると仮定しながら進みますね。もし違うと思ったら数日自分を観察してみましょう。

ヴァータピッタさんで遅寝遅起きになる原因の多くは、起きれない事よりも寝れない事を重視した方がいいです。

寝る前ぎりぎりまでスマホや電化製品をつかってませんか?カフェインを夜とってませんか?寝る1時間前には、それらを避けて体を寝る体制にもっていきます。

また質問者さんは10-12時間も寝続けていると、書かれていましたが、一度も起きる事はないですか?

一つ疑うべき事は、体が異常に弱っている場合、例えばラサダハトゥの不具合などで異常な眠気が起こる場合があります。

しかし、その場合は日中も眠くて、夜も眠いなどです。顕著に痩せたりします。そうじゃないなら心配ありません。

また、途中でトイレに起きて、また寝るとか、目が覚めたけど二度寝する場合は、目が覚めた時点で起きて下さい。その後寝ると、体がだるくなって余計眠くなります。

しかし、ここでも注意するのは「質問者さんの心と体」です。もし早起きを続けて、体調が悪くなるのは本末転倒です。体が重い、だるい、と感じているようなら早起きは必要かもしれません。

朝起きる時間を変更するには

目覚ましライトも購入して努力されているので、本当は朝起きたいのですよね。起床時間を変えるには、1時間早めるのを2週間ぐらい続けて、そのあとさらに1時間早めて、と少しずつ変えていきましょう。30分でもいいですよ。ポイントは継続です。

ヴァータピッタさんは本来規則正しい生活が難しいので、毎日同じ時間に起きたりするのはもともと得意でない方が多いです。でも、それが体を壊すもとになるので、「意識して」規則正しくするだけです。

ちなみに、夜遅くまで起きていても、頑張って朝同じ時間に起きる事です。きっとその日は眠いです。でも日中頑張れば、早い時間に眠くなります。

ちなみに、私は、低血圧で朝起きれないと思っていた時期があります。が、低血圧だからではなく、低血圧を治すために朝早起きが必要です。

低血圧は体質からくるものではなく、日常生活などからくるアーユルヴェーダ的疾患です。体質改善しましょう。

「特別な用事がない限り、やはり早起きがニガテです。」とありました。体のバランスが取れてくると気力も体力もつくので、楽にできるようになりますよ。

朝の楽しみを一つ作るのでもいいですね。朝活や朝読書などもやっている所があるのでお仲間を作ってみるのもいいと思います。ヴァータピッタさんは仲間がいると頑張れるタイプですしね。

このブログでは、質問者さんからの質問をアーユルヴェーダ的、インド的にお答えしております。普段何気ない質問でもOKです。アーユルヴェーダ知らない方からの質問も大歓迎です。

それでは、素敵な一日がすごせますように。








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