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#77 アーユルヴェーダ的に食欲と満腹を考える。

おはようございます。インド嫁です。アーユルヴェーダを勉強したり、ブログを書いたり、イベントを運営したりしています。

昨日はコーシャルグルジのヨガ哲学クラスがありました。

基本はパタンジャリのヨガスートラを勉強していくのですが、1時間半のクラスがあっという間に終わります。

聞いているだけだと、うんうんうなずいて実際わかってない事が多いので、私の場合記憶させるにはいろんなアウトプットを行った方がよさそうです。

その際は、このブログにもシェアしますね。私が参加しているコーシャルヨガは古典インドヨガです。平日毎日日本時間の9時から10時半です。ティーチャートレーニングとは別です。

ご興味のある方は、どうぞコメント又はSNSにご連絡ください。

さて、本日の質問です。

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今日のテーマは、「アーユルヴェーダ的に、食欲と満腹を考える」です。

質問の結論をまずいうと、アーユルヴェーダ的な満腹感を得る方法があります。

食欲というのは何か、考える

その前に、食欲というのは何か、考えてみましょう。お腹がすく、というのは生理現象の一つです。あくびやおならと一緒です。

アーユルヴェーダには、Vega Vidharan(ヴェガ ヴィダラナ)という13の我慢してはいけない生理現象がありその一つに空腹が数えられています。

私達は生きています。植物や、動物がそうであるように生きているからには栄養をいれて、不要物を排出するようにできています。

これは小さな細胞レベルからそうです。受精卵としてお母さんのおなかの中にいる時からすでに始まっています。神秘的ですね。

細胞1つ1つに栄養が満たされていないと、もっと欲しいと信号を出します、それが集まり脳に刺激を与えて空腹という認識をするわけです。

栄養は1日にしてならず?

ここからがアーユルヴェーダの考え方です。残念ながら質問者さんがいう「満腹にならないのは栄養が足りていない」は、ちょっと言葉足らずに感じます。というのは、栄養は、食べてすぐできるものではありません。

すくなくても、私達が食べたものが「消化」されて胃袋から消えるまで、食べたものによってですが、3.4時間はかかります。

又、この時間は、質問者さんの持つ消化力の違いにも表れます。食べてもすぐお腹がすく人と、そうでない人がいるのはこの違いです。

私達は、言葉として「消化」という一言で片づけてしまう、この体のマジックは実はとんでもない素晴らしいプロセスをたどって、食べ物を栄養に変えていくのです。

ここは、今後ご紹介します、マノジドクターのオンラインコースで学べますのでご興味がある方はどうぞお問合せください。

栄養というのはそもそも何か。

そもそも、私達は何を「栄養」としているのでしょう。アミノ酸やオメガ3が必要な栄養素なら、それだけを飲んでいても健康になれるでしょうか。満腹になるのでしょうか。

答えはお分かりですね。ならないんです。

何故なら、私達は五感で食事をするからです。この五感は何も食事だけではなく、体に取り入れるすべてのものです。

五感とは、視覚、味覚、聴覚、嗅覚、触覚です。

アーユルヴェーダでは、宇宙も、自然も、人間の体も5元素でできていると考えられています。その2つずつの組み合わせがドーシャです。

自然のドーシャのエネルギーは、五感で体の中に取り入れられます。

栄養もドーシャです。しかし、その単位や構成はアミノ酸やオメガ3のような化学式では説明できません。しかし必ず存在します。なぜなら、食べ物を食べると必ず人間には変化が起こるからです。

自分のドーシャのバランスが取れていればいるほど、食べ物を栄養に変える力がつよくなり、体の組織は活性化し、不必要なものを外に出す力もつきます。

満腹感を引き出す方法

先ほど、五感で食事をする、と言いました。満腹感とは、目にみえませんが食べ物の量に比例しません。少量でもちゃんと満腹感が得られます。

質問者さんは、「食いしん坊で、満腹になるまで食べてしまいます。」とありますが、もう少し、掘り下げてみましょう。

もし、たくさん量を食べる食いしん坊さんなら、五感の間違った使い方、もしくは、使わなさすぎです。嗅覚、視覚、味覚、聴覚が主に食事の時使います。

また、今の質問者さんのドーシャのバランスは取れていますか?バランスを崩すと、「異常な食欲」という症状が現れます。これはカファドーシャの増えすぎです。他にも肥満、肌荒れ、便秘、などがあればバランスを取りましょう。

食事という行為は、ただ単に食べ物を口から体の中に入れるのではありません。その証拠に、アミノ酸やオメガ3のサプリメントを飲んで十分な栄養をとっても満腹感は得られません。

満腹感をえるには、体がしっかりと食べ物を栄養に変えられるように、意識してお膳立てしてあげるのです。

五感を使って、食事をしてください。

たとえば、質問者さんは食べる量を気にされていましたが、食事中に、食べている食べ物に集中していますか?テレビをみながら、メールチェックしながら食べてませんか?

体は、意識が向かないものに、反応しないようにできています。

今日はイベント当日だというのに、ステージの準備もしてなくて、宣伝もなく、主役の歌手が一人でぽつんといても、照明も音楽もならないような状態です。もちろんお客様もいません。

ですから、頭が誤作動を起こします。

あれ、イベントなのに、人がいないな、主役以外にもバンドもいれて、ダンスもやろうか。

そしたらステージはいっぱいいっぱい。そしてやっとイベントっぽくなるのです。

でも、もともと、照明がついて、ステージにマイクがセッティングされ、当日ビラ巻きがあって、盛り上がってたら勝手に人は集まるし、歌手一人で十分だったはずです。

満腹感というのは、量を減らしても得られます。その方法をご紹介しますね。

1.目で食べる、音で食べる、匂いで食べる。
2.ゆっくり食べる。
3.よく噛んで食べる。(10-20回)
4.食事中は食べ物に集中し、ながら食いはNG。
5. 6つの味を1つの食事に取り入れる。

私の経験として、たとえばおにぎり3つとかよりも、おにぎりを1つにして、ちょっとしたお浸しや酢のもの、お味噌汁などと一緒に食べたほうが量を減らしても、満腹感があります。

食事はイベントです。古代のインドの聖者達は、食事を一つの宗教的な儀式として考えていました。私達がいただきますと感謝して手を合わせるのも、体に「さぁこれからイベントが始まるよ」というスイッチを入れるためです。

丁寧に、五感で取り入れると、量はそんなにいらなくなるはずです。どうぞチャレンジしてみてくださいね。

このブログでは質問者さんの質問をアーユルヴェーダ的、インド的にお答えしていきます。どんな質問でも100%お返事しますので、お気軽にお寄せください。

それでは、素敵な一日がすごせますように。







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