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飲み物なら許される? → ×

飲料の自動販売機のそばに設置されているペットボトルや空き缶のコミ箱に、明らかに他の店で購入したタピオカドリンクの飲み残しや、他のプラスチックカップの飲料が捨てられています。

迷惑な行為の原因を少々考えてみました。行動経済学者のダニエル・カーネマンによると、人間は厄介な問題に直面すると、対象となる問題を勝手に自分に理解可能で都合が良い簡単な問題に置き換えてしまう性質があると述べています。

本来の問題は「隣の自動販売機で買った飲料のペットボトル・空き缶専用のゴミ箱」ですが、これが「飲み物を捨てるゴミ箱だから他の飲み物でも良いだろう。飲み残しが少々あっても大丈夫である。」と置き換えて納得してしまうのです。

対象外のゴミを捨てられないようにするのは、物理的なデザインの工夫ではなかなか困難ではありますが、上記のような捨てちゃう人の自己肯定化の論理を知っておくのは改善のヒント程度にはなると思います。


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