自販機での低価格訴求 → ×
自動販売機で飲み物を買う根源的な理由は、「とにかくすぐにその場で飲みたい」ことがほとんどでしょう。例えばこんな場合が考えられます。ジョギングをして汗をかいた。いますぐスポーツドリンクを飲みたい。子どもが喉が渇いたと飲みものを欲しがって仕方がない。いますぐここで入手できるものは高くて当たり前なのです。
特に日本国内、都市部であれば数分移動すれば、まったく同じ商品が間違いなく安い価格で購入できます。そもそも金額が高いことを気にする人はターゲットユーザーではありません。逆に高くてもつい買ってしまう意志の弱い人なのかもしれません。そのあたりを突いた訴求をする方が効果的でしょう。
自動販売機という名前の屋外に設置された誰でもアクセス可能な飲料専用の冷蔵庫は高くつくものです。誰かが商品の補充や機器のメンテナンスを行なっています。むしろ富士山山頂の自販機並みの価格設定が持続可能であり、合理的なのです。
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