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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2024年1月の記事一覧

名前のチカラ → ◯

月刊たくさんのふしぎ2022年12月号『名前のチカラ』という絵本を読みました。素晴らしく哲学的で、こどもの頃このような本に出会いたかったと思います。なんと15分で以下の項目が学べます。 プロローグ 名前は人間が作った 名前はなんのためにあるの? 名前と固有名詞 名前と区別 切り分ける名前 その国だけにある名前 姿や形のないものの名前 名前を知ること 興味と名前 エピローグ おまけ 巻末に「ふしぎ新聞」というコーナーがあり、これもまたほっこりする読者投

正門以外の入口にも表記がある → ◯

馴染みのない地域に引っ越すと、選挙の投票所がどこかわからないことがあります。つい面倒になって選挙に行かない理由のひとつとして、投票する場所にたどり着けないことがあるのではないでしょうか。 学校や公民館などが投票所とされることが多いようですが、大規模な学校だと敷地内に入ってからも迷うことがあります。 写真のような表記が正門や他の入口にあることは重要ですが、民間のイベントの会場案内のように誘導のための矢印を追加したり、プラカードを持った案内人を配置することも、場合によっては必

確実に手で切れる → ◯

喉の荒れが気になる季節です。みんな大好き龍角散ダイレクト、開封するとき矢印の位置で確実にスパッと切れるのでとても良い感じです。 食品の包装で用いられているマジックカットはあまり信用せずハサミで切る私ですが、これはまだ裏切られたことがありません。

品名と用途が明確に書かれている → ◯

暖冬傾向の今年も冬らしい気候になって来ました。写真は路面凍結によるスリップ事故を防ぐためのすべり止め用砂です。 袋に入っているので、なんらかの説明がないと、見慣れない人には一見しただけでは何かよくわかりません。 砂であることおよび何のために使うのかを、簡潔に伝えているのは好感が持てると思いました。

壊れた後を想定しない → ×

歩道に埋め込まれた車止めポールの上部です。壊れてしまって機能していませんが、おそらく太陽電池などで発光させて注意喚起をしていたのだろうと思われます。 導入時にはそれなりの理由もあってこのような機能を持つタイプを採用したのだと思いますが、メンテナンスの費用が確保されなくなると、破損した部品が落ちてゴミになってしまいます。 ゴミならまだしも、パーツによっては産業廃棄物なので、沿道の住民にとっては厄介な代物でしょう。

手でちぎれるテープ → ◯

パンの個包装はテープでとめられていることが多いですが、セロハンテープなどの手でちぎることができない素材であることが比較的多いようです。 テープは開封されていないことを示すのが最大の目的なので、がっちり密封するよりも、手で開けられることが重要だと感じました。

注意喚起は周りから際立つ色や体裁で → ◯

古い住宅の解体がすっかり終わり、きれいに整地された工事現場です。端っこのほうに「ガス管注意」の標識が立てられています。 穴を掘ったり瓦礫を取り除くため、解体中の作業者は注意深く事を運ぶとは思います。しかしガス管のような破損したら重大事故につながるようなものは、明らかにそこにあることを、極端に目立たせて注意喚起をしなければなりません。 この種のものは放っておくと汚れや泥で周りに溶け込んでしまうので、大きさも色使いも体裁や意匠も、やり過ぎくらいでちょうど良いと感じました。

プラスチックごみを捨てるところは「プラ」が良い → ◯

郊外にある団地のごみ捨て場です。ごみ捨て用のコンテナに「プラ」マークやプラスチックなどの分類が表示されていました。 表示がプラスチックと書いてあっても、読めばコンテナはプラスチックごみに分類されるごみを捨てるところだと理解できます。 しかし、包装容器に書かれている「プラ」マークと、それがごみになったとき捨てる先のコンテナに書かれている内容が、完全一致しているほうが、より受け入れやすいと感じました。つまり、写真左側の表示の方が望ましいのです。 プラスチックだと、表示内容を

定点観測は良いものだ → ◯

X(旧Twitter)に定期的に多摩川の様子をほぼ同じ位置から撮影してポストすることを続けています。 水量の変化や看板の落書きも変わっていたりして、純粋に面白いのと、蓄積されると貴重な記録になるのではないかと感じました。できる限り今後も続けていこうと思います。