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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2022年6月の記事一覧

駐車スペース確保の理由 → ◯

個人医院と思われるクリニックの駐車場で見かけた駐車禁止を示すロードコーンです。 複数台を停められる駐車場がありましたが、その1台分だけを発熱外来用として確保しているようです。この仕組み自体は良いものだと思いました。 ただ該当者が来院した場合には、患者側が自分でコーンをどけるのでしょうか、それともその旨を伝えて確認した上で、病院側スタッフが移動してくれるのでしょうか?

開封箇所であることを示さない → ×

ある銀行から投資信託の口座開設を勧めるダイレクトメールが封書で来ました。正確には封書というより、内面に内容が書かれていて、2つ折りなどで圧着され、剥がして内面を見るハガキタイプの郵便物です。 上記写真のように赤い三角があって、おそらくここから剥がして開封するのだろうと推測はできます。しかし、「ここから開封してください」などの具体的指示はありません。そこに注目させるための矢印すらないのです。 これでは剥がすことに気づかない人も多いのではないでしょうか。画面より紙を好む方もい

カーテンの裾に重りをつける → ◯

屋外に設置されている荷物置き場のような場所がありました。入り口がカーテン状のもので覆われています。 カーテンは手軽ですが、自重だけでは風で開いてしまい、そこから風雨が吹き込んでしまうことがあります。 写真の例ではカーテンの裾に鎖が付けられていて、強風が吹いてもめくれ上がってしまうことがありません。ドアを付けるより安価で手軽にできる方法としては良い工夫だと感じました。

詳しくていねいに説明する → ◯

レトルト食品のパッケージに書かれた説明です。「袋の封を切らずに箱ごと電子レンジへ」と書かれています。 ここでは「袋の封を切らずに」が最も重要な注意書きで、少々文章が長くなっても必ず書いておくべきでしょう。封を開けて電子レンジで加熱してしまう悲劇を繰り返さないためには、ここがポイントだと思います。

反応領域が大きい → ◯

視覚障がい者や高齢者などの交通弱者を対象とした押しボタン式信号機です。従来のものは小さな機械式プッシュボタンでした。 今回見たような新しい機種ではタッチ式に変更されており、押して反応する領域がとても大きくなっています。指を使わなくても手のひら全体や肘などでも押すことができます。 視覚障害を持つ方だけでなく、さまざまなハンディキャップを持つ人にとって、反応する領域が大きいことはとても有益だと感じました。この機種がさらに普及して欲しいものです。

「空あり」が赤で良いのだろうか → ×

月極の駐車場に空きがあるようです。「空あり」と赤地に白抜きの文字で目立つ表示がありました。 月極駐車場を探している人から見れば、空きがあることは良い状態、望ましい状態のはずです。また、時間貸しの駐車場でも空きがある場合には緑色、満車は赤色の電光掲示板で示すことが多いように思います。 よって、できれば問題があったり良くない状態を示すような危険色の赤を用いるのではなく、通常状態、OKを示す色を用いた方が良いのではないかと考えました。ただし単純に緑にすれば良いと言っている訳では