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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2019年1月の記事一覧

紙とプラが混じっていない → ○

歯ブラシのパッケージです。ごく普通の安価なものですが、すべて「プラ」の材質になっていて、捨てるときに、紙とプラに分離しなくていいんです。 歯ブラシ本体も同様ですが、廃棄する際の手間を考えたデザインが望まれます。

この時間帯には行けないけど → ○

皆さまもご存知のQB Houseでの案内です。身もふたもない当たり前に感じてしまう情報ですが、きちんと事実を提供する姿勢は素晴らしいと思います。 平日の午前中は年配の方で意外に混んでいるのです。また地域にもよるでしょうが平日夜は会社帰りのサラリーマンで混み合う店舗もあるかと思います。

漏水にはバケツ → ◯

どんなに凄いハイテクビルでも、自然災害や劣化によっても漏水は起こるもの。すぐには修繕できないことも多いでしょう。そんな時、現場はやっぱりビニール袋とバケツです。とりあえずしのぐための対応は、安価でどこでも入手できて、素人でも扱えるモノが一番です。

追い炊きボタンを押しても温度表示は給湯温度のまま → ×

上記写真左上に表示されている温度45℃はお湯を出したときの給湯温度です。追い炊きのボタンを押して風呂を沸かしているときであっても、お湯の給湯温度を示したままです。 しかし「おいだき」ボタンを押した人から見ると、いま沸かしている浴槽のお湯の温度がが45℃になるように感じてしまいます。 下部にあるパネルを開くと、設定ボタンが出てきて、右端にある「ふろ温度」を押すと風呂の湯沸かしの温度が表示されるようになっています。ここでようやく追い炊きは42℃まで加熱するということが判明しま

踏切というだけで悪と決めつけるのは → ×

都心部では特にラッシュ時など通過する列車の数が多すぎるので、踏切がいわゆる「開かずの踏切」となってしまうことが恒常的になっています。よって踏切イコール悪という考え方が一般的になってしまいました。 しかし、田舎に行けばそんなことはありません。1時間に数本の通過程度なら、開かずの踏切のために道路が渋滞することもなく、踏切が踏切として十分機能しています。事故のリスクはもちろんありますが、このような場所では多額の工事費をかけて立体交差にする必要もないでしょう。 一方的な決めつけで

放置自転車には警告 → ○

放置自転車に対しての撤去予告は、「警告」という強い語調のメッセージを使っていました。 放置禁止エリアでの違反については、このような語気の強い言葉遣いが望ましいと考えます。

お湯の目安量が書いてある → ○

容器の大きさを見れば常識でわかるだろうという考え方もありますが、調理にとって計量はとても重要です。熱湯で310mlを守ったほうがより美味しく食べられるはずです。 粉を溶かして飲むタイプのスープやドリンクも同様で、お湯の量が記載しているはずなので、まずはレシピ通りにつくってみるのが良いと思います。 何事も守破離が基本です。お湯の量を増やしたり減らしたりするアレンジは、その後からでも遅くないでしょう。

お出口、お入口はわかりにくい → ×

口頭で「お出口はこちらです。」という説明は特に違和感なく受け入れることができますが、出口の案内サインに「お」や「御」が付くとどうしても違和感を感じます。 これはお店がお客様に向かって「お出口」と言っている訳です。しかしこの違和感は「出口」の動詞形である出るの主語が、その案内サインを見ている顧客としての自分自身であり、お店ではないからではないでしょうか。 「お出口」より「出口」のほうが圧倒的に自己帰属感があり、自分自身が出るという行為と結びつきやすいと考えます。

お願いの別紙は必要か? → ×

ごみ収集日以外の日にゴミ出しをしてしまった場合には、自治体にもよりますが注意書きの貼り紙が貼られて、収集されないことになります。 写真の例では「お願い」の別紙が貼られていますが、ゴミ出しのルールを守らない人へのメッセージなのでお願いするような内容ではないはずです。 また、伝えたいメッセージ具体的内容そのものは赤色のシールに記載されているので、黄色の「お願い」の別紙は不要と考えます。ほぼ同様の内容を分散して記載していると、逆に注意が喚起されず、読まれなくなってしまう恐れがあ

あけるが上にある → ○

JR五日市線の車両は、ドアが自動開閉ではなく、乗客がボタンを押して降りる必要があります。駅に到着し停車している間だけランプが点灯しているので、その時に「あける/Open」または「しめる/Close」ボタンを押すとドアを開閉することができます。当然ながら走行中は「あける」ボタンを押してもドアは開きません。 逆に言えば、この仕組みに慣れておらずぼーっとしていてボタンを押さないと、ドアが開かず目的の駅で降り損なう恐れがあるのです。 これを防止するためには「あける」が上にあるのが

○×フォーマットは分別に適した方法 → ○

トレー容器リサイクルのための回収箱にあった分類パネルです。回収できるものと回収できないものを○×で区別して表示していました。 アイテムごとに何がOKで何がNGかを表示するのは分別に適した方法だと思います。ただし、内訳は一般の人にとっては粒度が細かすぎるのではないかと感じています。 逆に考えると、粒度が細かすぎると考えるような私のような人はトレー容器リサイクルのターゲットユーザーに含まれていないのかも知れません。

ただのゴミ箱になる恐れがある → ×

食品スーパーやショッピングセンターなど、雨の日に濡れた傘でフロアがびしょ濡れにならないように、傘用のビニール袋を配布する施設が増えています。 傘用のビニール袋だけを回収するボックスが置かれていますが、この紙くずアイコンだとゴミ箱と勘違いしてしまう恐れがあります。残念ながら、空き缶やペットボトル、果ては家庭ごみも捨てられてしまう可能性すらあります。どうしても描くなら傘と傘から抜いた水滴のついたビニール袋の絵のほうが望ましいと思います。 また、本日1月4日(金)は晴れていて、

ジャストタイミングのプロモーション → ○

1月2日の午後、テレビで箱根駅伝を見た後Twitterを見たら、下記のような広告が目に飛び込んできました。 シューズブランドとしては、箱根駅伝というメジャーな舞台をバックに商品をど真ん中からアピールできる絶妙のタイミングでプロモーションができる訳です。普段は見向きもしないリンクをタップしてしまいました。 奇をてらわなくても、SNSでシンプルで強いメッセージが伝わる方法がまだまだあると感じました。

配信停止や退会を思いとどまらせようとするUI → ×

あるWebサービスでお勧めメールの配信を停止しようとした際に、下記のようなメッセージが表示されました。 自分自身の体験をトレースすると、この直前の画面で、メール配信停止の意思は固まっていて、「配信停止」のボタンを押したにも関わらず、このダイアログが表示されました。何らかの理由があって「配信停止」を自らの意思で選択しているので、ここで何か言われたところで覆ることはありません。 もちろん配信停止したあとで、またメールを受け取りたい場合もあると思います。その時は再度購読のステッ