【詩】七

わたしの故郷は意外と近いところにあった

太陽系と同じ天の川の中
果てない宇宙からすれば
謂わば隣国だ

あの人の故郷は
ここからずいぶんと離れていそうだが
あちらの次元では
遠いも近いもないのだろう

昼夜の境もなく
存在は皆平等
水と戯れ全てを愛し
善悪という観点もない世界

現世の記憶はないからか
望郷の想いは抱かないが

肉体を捨てて
この惑星を卒業し
魂が宇宙に戻った暁には
懐かしく想うのだろうか

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