【詩】八

君とわたしは
似過ぎているから
きっと一緒にはいられなかった

独占欲や嫉妬心や解き放たれた
わたしたちの感覚は
この世界では理解してもらいにくいらしい

土地を耕し
育て方を教え
収穫する術を教えるためには
同じ場所にいるよりも
なるべく遠いところにいた方が効率がいい

この感覚を普及するために
お互い別々のところで生きてゆくことになった

そう考えるのが自然だ

でもたまに世間の馬鹿らしさについて
酒でも酌み交わしながら話そう

同士よ

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