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連載を終えて。

こんばんは~。
カワハラです。
69話にわたり連載していた小説「Huggers」が終わりまして、思うところなどを書かせていただきます。

お気づきのかたは多いかと思いますがこの作品はもともと10年ほど前に書いたものになります。
なのでスカイプをzoomにしたり、携帯をスマホにしたりと、細かな書き直し、あとは加筆や削除をしながらアップしていました。
たとえそうであっても、やはり作品全体からただよう時代遅れ感というのは否めませんでした。ごめんなさい。

今回痛感したのはやはりWebで書くのと、もともと本にするために書いた原稿とはまったく違うんだなということです。
読者のかたには本当に読みづらくて申し訳なかったと思い、反省しております。
ただ横書きであるとか、改行がどうとかいう問題ではなく、文体や見た目の読みやすさ、美しさ、リズムというものを意識してみなさん書かれているのだなと思い改めて尊敬します。

今後はそうした点に気をつけて書いていきたいと思います!!

「Huggers」については、ほめてくださる編集者とくそみそにけなされる編集者の割合が1対3~4くらいの割合でした。
まずは、視点人物が多すぎる、という人が多かったですが、最近では視点人物が3人以上の作品もそう珍しくなくなりましたので、もしかしたらトレンドとかもあったのかもしれません。

また題材がスピリチュアリティというのも問題だったのかもしれません。
扱いが中途半端だという方がいらっしゃいました。
それに関してはそうだなという気もします。
ハガー協会をもっと悪辣な組織にするとかもできたかもしれません。
そうしたほうがサスペンスっぽくておもしろかったかなぁという気もします。

善人ばかりでてくるのが気持ち悪いという趣旨のことを言われた方もいました。
正確には「気持ち悪い」という表現はなさらなかったのですが、表情が如実にものがっていました。
それもすごくわかります。

最近お会いした方にもディストピアを書いてみたらと言われましたので、それがいまの傾向なのかもしれませんね。

しかし、個人的に作者としては、沢渡にも、裕子にも、小倉にも深い思い入れがあり、とくに小倉にはつらく当たってしまいましたが(笑)、みんなに幸せになってほしいという気持ちを捨てきれずに書いていました。

小説を書いていて、いろいろな意見をうかがうと、正直とっても迷います。
それで書けなくなってしまったりします。
でも人のせいにするのは違います。
ブレない自分を持てばいいのですから。

今回、noteに書かせていただいて、やはりどこかに作品を発表する場があるというのはとっても創作者にとって励みになるのものだとわかりました。

このような場があるのは本当にありがたいです。
この場を借りて、note事務局のみなさま、スキを下さった方々、一話でも読んでくださった方々、沢渡と裕子と小倉を応援してくださった方々に、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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