見出し画像

【ネタバレ注意】『竜とそばかすの姫』を観た雑〜な感想

こんばんは、白竜です。われはまだ長生きしたかか?

嘘です。


突然ですが、皆さんは

「竜とそばかすの姫」

という映画をご存知ですか?

『竜とそばかすの姫』

スタジオ地図制作による日本のアニメーション映画。『未来のミライ』に続く細田守監督による長編オリジナル作品第6作。

(Wikipediaより引用)


そして、もう観られましたか?


私は昨日(2021年10月18日月曜日)観ました。


しっかり予約して映画館に行ったら、私を含め客が8人しかいませんでした。

多分、いわゆるギリギリセーフというやつです。やったぜ。


しかし!
10月22日から
は細田監督作品初となるMX4D版も公開されることが発表されています!

それも含めば、ギリギリセーフではないはずですよね、多分。知らんけど。


ということで、ネット上では賛否両論の嵐、見たところ否の方が多いようだったので、その真偽も確かめるべく、この映画に関する他の記事も参照しながら、感想や意見をつらつらと箇条書きにしていきます。

(※あくまで私個人の意見ですので、マジレスして叩いたりしないでくださいね。)



※以下、ネタバレ注意です





















・先述したように、ネット上では賛否両論の嵐、見たところ否の方が多いようだったので、あまり期待しないで観たのだが、個人的にはそれなりの仕上がりだったと思う。
また、小ネタが所々に盛り込まれていたようだが、全然わからなかった。


・全体的に曲が多く、ミュージカル映画のように仕立て上げられていたので、終映してしまっているがIMAX、現在もやっているのかは分からないがドルビーシネマで観るともっとよかったのではないか、とも思ったし、Uの世界にどっぷり浸っている感じを味わうなら、これから上映になるMX4Dで観るのがいいのかな、と感じた。


・突如Uの世界から、ベルの歌から始まったからアバターがもう生成された状態だと思ったら、未来のシーンだったのね。この点は完全にサマーウォーズを踏襲しているなとわかった。吹き出しそのままだったから懐かしいなと思っていた。


・時代設定は一応現代のようだが、生体からアバターを自動生成した上に、ボディシェアリングでそのアバターを動かすことができるというのは、一応今の技術を少し進歩させたらできそうな範疇なのか?かなり高精度のような気もするが。

・全世界の人が当たり前のように日本語で話しているけど、これは自動翻訳がなされているということでいいのか?


・背景とかの細かい作り込みはかなりすごい。圧巻だった。


・雨の中を母親が誰か知らない子供を助けにいくシーンも、バックボーンが全く見えずわからなかった。


・母親のおかげで歌や音楽に親しみ、母親が亡くなったせいで歌えなくなり、父親との間に溝もできたことはわかったが、父親目線の母親の描写がないので、父親のメンタル強すぎないか?と思った。描いたら軸がブレるのだろうが、あまりにも素っ気なさすぎる。


・アバター生成し、歌い出し、すぐにはフォロワーがつかず時間が経過してから人が集り出すのはリアルだと思った。出来すぎてるけど。


・ヒロちゃんは何者なんだ?家柄も分からないし、両親の職業も分からないし、謎すぎる。そして最後まで明かされることはない。何なんだ。


・ベルのコンサート中に竜とジャスティスがブワーっと入ってくるけど、音楽が流れただけでベルはまだ一曲も歌ってないし、ジャスティンは外見が完全にオールマイトだし、笑ってしまった。正義なら邪魔しないでくれよ。


・竜の城で色々あったけど、歌が多いからか、「あれ?今私、ディズニー観てる?」という気分になった。3Dといい、独特の表情モーションといい、想像以上に美女と野獣だった。というより、多分寄せてるだろ。歌はすごく良いし、別にいいのだけれども。

・ここで出てくる天使がともくんだということを、映画観終わってから、あっ!と気づいた。遅いよ。


・登場時からジャスティスやら自警団やら、これからジャスティンがなんかやらかしますよオーラルを放っていると思ったら予想通りだった。脅しを用いて悪を制することを、本当に正義と呼べるのか。あと、何かにつけてスポンサーをかざしてくるのもいやらしすぎる。そして、アンベイルをもうちょっと早く説明しておいてくれ。


・ちょっと手を繋いだだけであそこまで袋叩きにされる、あのSNSは何なんだ。そして、某ストラテジーゲームを彷彿とさせるフォーマットを用いて沈静化はできたが、具体的にどうやっておさめたかが曖昧で気になる。そしてヒロちゃんは本当に何者なんだ?


・一方的にすずが精神的攻撃を受けすぎていてしんどかった。この辺りまでずっとルカちゃんが裏ではめちゃくちゃイヤなやつだと思っていたから、コイツ根回ししやがってとずっと思っていた。


・カミシン空気読めよの。読めよの読めよの。もどかしすぎて、思わず目を背けてしまった。


・ごめんなさい。ルカちゃんめちゃくちゃいい子だったね。ここで意中がしのぶくんではなくカミシンであることが明かされて、それによりすずがしのぶくんが好きなことがルカちゃんにバレるから、ここまで本当に気が気でなかった。


・帰りにカミシンに会うの、出来過ぎじゃない?ここが一番肩の力抜けたわ。以前に是枝監督が「人を泣かせるのは簡単だが、笑わせるのはとても難しい」という旨の発言をされていたが、まさにその通りだと思った。細田監督も相当悩んだと思う。


・勘のいいしのぶくんは嫌いだよ。そしてなぜベルだとわかった?


・花びらから白の位置を特定できるジャスティスもすごいが、城に火をつければいいもんね〜、という倫理観もヤバすぎる。ジャスティンといい、こいつらの裏の顔は何だったんだ。どこからそんなにスポンサーがつくことがあった?よく分からない。


・この男の子がやっぱり!!!となった。タトゥーアーティストをはじめとする容疑者たちがババババッと並んだところで、「急にこんな絵に描いたような家族像を出すかね?1人目が死んでるし」と怪しんでいたら、まさにその通りだった。


・完全に死んだ目でこちらを見ているともくんがめちゃくちゃ怖かった。しゃべり方もあからさまなほど棒読みかつカタコトで、虐待を受けている子供はこうあるのか、と思った。ここまで感情が死に、機械的になるのか。この映画の中で、一番印象的なシーンと言っても過言ではない。


・けいくんはともくんを庇う形だったから背中に傷ができていて、竜が苦しみながら「僕が耐えれば」と言っていたシーンは虐待だったのか、と想像させるシーンがあり、なるほどとなった。予告の、土砂降りの中男の子がこちらを見ているシーンを観て、「あれ?キングカズマじゃね?」と思っていたのは、けいくんだった。


・こちら側が本物のベルだと分からず疑る視線、「助ける助ける助ける、うんざりなんだよ!」という虐待の現場からの生身の訴え(「そんなに大声出したらまた父親が来ないか?」と少々不安ではあった)、それらを目にする世間。細田監督自身がこのような現場を実際に目撃したかどうかは定かではないが、実際に観ているときの緊張感といい、かなりリアルなものであった。


・ベルがベル自身をアンベイルする時のジャスティンの表情がたまらない。正義ヅラをしたやつが解体される瞬間はいつ観てもたまらない。


・この歌唱シーンは、泣いてしまった。曲で泣いたというよりは、バックボーンと相まって泣いてしまった。観客が歌う演出はずるかったな。胸から謎の光が出てるアバターがブワーっといるのも良かったし。

・ペギースーはベルと年代が近そうだったけど、結局何者だったんだ?

・クジラが3体出ていた。サマーウォーズでは2体だったはずだから、一体増えている。創造主である5人の賢者「Voices」との関係はあったのか?あったのだとしたら「Voices」はどこにいたんだ?やっぱりクジラなのか?はっきりしないな。


・父親が登場してもう少しでメモできたのに、というところで再び切られるものの、合唱団とかクラスメイトの力を借りて特定できた、というところから、サマーウォーズでもあったように、最新の手段だけでなく、田舎のローカルなコミュニティを使って難題に挑む、というのがこの作品にも出ているな、と感じた。


・虐待に真っ向から取り合ってくれない警察を疑問視するシーンも、これはいいのか?と思ったが、「車で送ってくよ!」と言ったものの、結局高知から東京までは遠すぎるから、すず1人で電車に乗って夜行バスに乗り継いで行ったところは、「最初言ってたことと違うだろ、軽をあれだけふかして爆速で走ってるんなら行くとこまで行けよ」とは正直思った。


・ここからの一連のシーンに関して、この作品をよしとしていないねとらぼの記事も読んだので、その所感についても述べる。

・当該記事では、「詳しい住所も知らせず、1人で現場に行かせて、たまたま傘を持たず外に出てきていた兄弟2人と出会い抱きしめ、そこに駆け付けた子どもたちの父親はすずと対峙し拳を振り上げるも、その心の強さに打ちひしがれ、腰を抜かして退散してしまう」とあるのに対し、論理がないだの、ただの夢物語などと述べ、さらに、けいくんに対して「僕も闘う」と言わせたことに対しては、「被虐待児童に必要なのは闘う意思ではない」「被虐待児童に対し世の中に対する不信を与え、明らかに誤った解決策を提示する作品」などと述べている。

・これに対して、こちらの見解としては「アニメの世界なんだからそりゃそうだろ」のひとことに尽きる。仮に細田監督が「エンタテイメントの中に社会問題は必要だ」と言っていたとしても、それは取り入れるだけで、解決するとは一言も言っていないわけで、無論この作品では解決はしているのだが、全く論理がない手段で対抗し解決したことで絵空事と言われているが、「解決策がひとつ提示できたのだからいいじゃないか」というのが私の意見だ。少なくともかなり注目されて、カンヌ映画祭にも出展されているのだから、日の目は確実に浴びているしこれからも浴びるし、その点では「現代社会の児童虐待、それに対する保健所や警察の対応を問題視する」という考えを提示できただけでも大成功ではないか、と個人的には思う。

・しかし、意見を翻すようだが、最後の「闘ってみるよ」はやはりおかしいと思う。「なぜあの録画を警察に提出しない?証拠あるんだから絶対に勝てるよ?」という点では賛同するが、主題が児童虐待にあるとは私には思えないから、「この作品は間違っている」とまでは言えない。「無責任な外部、インターネットの敵意、それこそ取るに足らないアンチの戯言」だとも誰も思ってないと思うよ。


・このシーン以前の母親の回想シーンでもあったとはいえ、父親がカツオのたたきを出してくるあたり、やはり高知の血を感じる。


・伏線っちゃ伏線だったけど、しのぶくんがぬるっと告白するところは、ないわ〜と思った。


・「みんなで歌って帰りましょう」ですずだけが歌うことってあります?


・ひとかわむいた郎とぐっとこらえ丸が宮野真守さんだということ、イェリネクが津田健次郎さんだということ、ジャスティンが森川智之さんだということがわかったし、ペギースーがermhoiだということはmillennium paradeの公式Twitter経由で知っていたが、合唱団は歌うし棒読みだったから歌に自信のある人だろうとはわかったものの、あれだけ豪華なメンバーだとは思わなかった。


・あ、あとでなんかあると思ったら、ない。本当にこれで終わりなんだ。






以上です!


毎日日記を書くようになったからか、文章を書くペースが上がったような気がします。とはいえ、2時間ほどはかかっているのですが、他の記事を参照する余裕さえできたので、割と普段の成果が出ているような気がしないでもないです。

前回の記事から2ヶ月も空いてしまったので、次こそはもっと近いうちに、そろそろ感想以外の記事が書ければなあ…とか思っています。


それでは、また次の記事でお会いいたしましょう!

さようなら〜…

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?