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やむにやまれぬ必要性のないものを極力持ちたくない。 なおかつ、隠さないといけないような見…
今日という日に馴れはじめてしまっている午前11時、その頃合いに、窓から飛び込んできた白い生…
五月の風が吹いて、マンションにオレンジの灯がともりはじめている。この淡いグレーの空の下の…
幼い頃は、「〜かしら」という言葉を聞く機会なんてフィクションの中でしかなかった。好きでは…
わたしは、ようやく今一人になったところで、一人でいるのがとても心地よい。 性欲がないわけ…
わたしは旅好きではない。 旅するならばたいがい一人旅、目当ては美術館に行ったり町並みを歩…
新元号が発表された。私の所感は「おそろしい」、これに尽きる。 新元号の出典は、『萬葉集』だった。 于時初春令月 気淑風和 よみくだせば「初春令月の時、気淑く風和らぐ」。「令月」は「よい月」、「風和らぐ」はそのまま、「風がおだやかだ」といったところだろうか。「令」の字は「玲」などの字とも通じる。 たしかに一応、美しい二文字だろう。「安」の字が入るのではないか…などと戦々兢々していたころを思えば、たしかに随分穏やかに見える。しかし、わたしはどうしても『萬葉集』が出典
まったく変な話だ。 かつての恋について、ノートを書こうと思った。 書こうとして、手が止まる…
以下は2017年の夏に書いていたものです。虫についてはいくつか書いていたものがあって、どれも…