読了メモ「レヴィ=ストロース入門 」7
「神話は構造の話をしている」
レヴィはこの「構造」を「代数的構造と考えた」というのが自分の感想。
それに対し自分は20年前「順序的構造」と考えたようだ。
(下記の「近親相姦って何故ダメなの?」)
上記を要約すると
①「父」「母」などの親族言葉は順序的構造である
② 親族言葉がないとインセストタブーは作れないし、インセストタブーを守らないと親族言葉は意味をなさない。つまり親族言葉とインセストタブーは表裏一体
という説。正直今読んでも結構いけてるように感じる。
レビィの構造と対立もしない。代数的構造でもあり順序的構造でもあるというだけだ。
なおかつ、インセストタブーについては順序的構造の方が説明充足性は満たす気がする。遊動する採取民社会に「女の交換」が現れないことを、定住/遊動という別規準を持ち出さずに説明できるからだ。
例えば、他集団と交通交換のない孤立してしまった集団でも、親族言葉を話すなら定住/遊動に関わらずインセストタブーはあるだろう、と推測できる。その答えを渉猟する気はないけど、あると思うなあセンチネル島にもインセストタブー。
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