JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered - PS5 レビュー
今回紹介するタイトルは「JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered 」
龍が如くスタジオ×木村拓哉という驚きの組み合わせに発表当時大きな話題となった。
またゲーム性やストーリーの質も高く、非常に評価の高い作品である。
そんな名作がPS5向けにリマスターされたのだが、なんと1980円という破格の値段で発売されたのだ。
今週末には待望の続編「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」も発売される本作。
続編を遊ぶためにもこれはやらなきゃ！と速攻購入し、クリアしたのでレビューしていこうと思う。
ストーリー
ネタバレになるので細かい部分は言えないが、ストーリーのクオリティは非常に高く、いつもの龍が如くらしいド派手な演出や美しい伏線回収など、最後まで引き込まれるストーリーにとても感動した。
映像も素晴らしく、緊迫するシーンやド派手なアクションシーンまで、どれも引き込まれてしまった。
また、チャプターが変わるごとに前回までのあらすじが入るので、その都度物語を整理することができるのもよかった。
多くの高評価が寄せられ続編まで作られるのにも納得のクオリティだった。
キムタク
登場するキャラクターたちは皆個性豊かだ。
まず木村拓哉演じる八神隆之、神室町にて小さな探偵事務所を営んでいる元弁護士だ。
この設定の時点でめちゃめちゃカッコいいわけだが、そこに木村拓哉の姿、声が完璧にマッチしている。
正直遊ぶ前は「キムタク、別に好きだけどさ、なんでキムタク？」という疑問があった。
しかし、このゲームをクリアする頃にはキムタク大好きになっていた。
というか、キムタク＝八神だ、もう八神にしか見えなくなってしまった。
それほどキャラにハマっている、素晴らしいキャスティングだ。
相棒の海藤正治は愛すべきバカとでも言おうか、元ヤクザだが色々あって八神と共に探偵業を営んでいる。
彼のキャラクターは本当に可愛らしい、少し天然だが、ムキムキな見た目からも分かるようにめちゃめちゃ強く友達思いで良い兄貴だ。
このゲームを遊んで彼が嫌いと言う人はいないだろう、最高の相棒だ。
他にも、中尾彬演じる源田龍造、滝藤賢一演じる綾部和也、谷原章介演じる黒岩満など、素晴らしいキャストが参加されている。
その素晴らしい演技力はこのゲームの濃厚なストーリーを何段階も上へと押し上げてくれた。
フィールド
フィールドは龍が如くシリーズでお馴染みの眠らない街「神室町」だ。
龍が如く6の頃と比べて明らかに進化した街並みには非常に感動した。
夜の街へ希望を掴みにきた人々が行き交う天下一通り、
町中の電光掲示板の光達が反射しあい彩られた神室町はPS5の素晴らしさを再確認させてくれるものだった。
水溜りに反射する街の姿や窓ガラスに映る自分、全てがリアルで眠らない夜の不思議な雰囲気を漂わせる。
そして、フィールドのすごい部分はグラフィックだけではない。
驚いたのはフィールドの密度の濃さだ。
おそらくフィールドの広さは龍が如く6よりも少し狭くなっていると思うのだが、その分フィールドで出来ることが増えている。
まず、中に入れる施設が増えている。
しかも、その大半が入る際にロードを挟まずシームレスなのだ。
お酒が飲めるだけのバーだったりオシャレなカフェだったりと、多くのお店にシームレスに入れるため、没入感が上がり街に溶け込むことができた。
このゲームでは飯を食べても体力が回復する、くらいしかメリットがない。
たまにイベントが発生したりもするが、ストーリーには直接関係してこないし、一度も店に入らなかったという人もいるかもしれない。
しかし、そういった場所が神室町にいくつもあることがこの街のリアリティを増しているのだ。
ゲーム的にはいらなくてもリアルに考えたら無きゃおかしいだろう。
他にも、階段は一段一段しっかり登るし、エスカレーターは立っているだけで上に昇らせてくれる。
そういった細かい作り込みによって「本当にこの街は街として機能しているのだな」と非常に感動した。
探偵アクション
このゲームの1番の特徴、それは探偵アクションだ。
先ほど書いた通り、主人公八神は神室町にて「八神探偵事務所」を営んでいる。
そこに来る依頼は「猫が逃げたので探してくれ」「旦那の浮気調査」など様々。
「聞き込み」「証拠提示」「尾行」「追跡」「変装」「鍵開け」「探索」「盗撮」などの探偵ならではの技を駆使し、証拠を集め依頼を解決していく。
中でも個人的に面白いと感じたのは「尾行」「追跡」「鍵開け」などだろうか。
尾行ではターゲットにバレないようにうまく障害物に隠れながらターゲットの目的地を調べる。
この際、ターゲットがすごく頻繁に後ろを振り返ってくるのでかなりヒヤヒヤするし難しいのもあったが、最後までバレることなく尾行できた時の達成感は「俺探偵してるなぁ」と思わせてくれる。
追跡は逃げるターゲットを追いかけるときに発生する。
広く入り組んだ神室町には人混みや倒れた看板などの障害物がたくさんあり、逃げるターゲットを追いかけるだけでも大変だ。
タイミングよくボタンを押すことでうまく障害物を避けながら敵を追い詰めるアクションは非常に楽しい。
「鍵開け」はかなり頻繁にすることになる。
このアクションのドキドキ感は潜入の没入感を高めてくれる。
これもまた「俺探偵してるなぁ」と思わしてくれる良いシステムだ。
↑浮気現場を撮ったりもするぞ↑
他にも変装はバカらしくて面白いし、盗撮もステルス感がたらない。
どれもクオリティが高く、プレイヤー本人を探偵気分にさせてくれる素晴らしいものだった。
バトルアクション
やはり龍が如くスタジオのゲームに欠かせないのはチンピラどもを蹴散らす爽快感の高いバトルアクションだろう。
バトルには円舞と一関の二つのモードがある。
円舞は複数体との戦闘に優れており、範囲の広い蹴り攻撃を華麗に繰り出す姿が印象的だ。
一関は1対1に優れていると感じた。
協力なパンチをラッシュで決めていき一気にHPゲージを削るのは爽快だ。
また、敵に攻撃をすることで溜まっていくEXゲージもこのゲームのアクション性を高める大切な要素である。
EXゲージは6段階貯めることができる。
一つ使用することで敵に対して必殺技を放つことが可能となる。
必殺技の映像は八神が思いっきり敵を空へ蹴り上げたり、壁キックから顔面パンチを繰り出したりと、最高にかっこいいアクションを見ることが出来る為、戦闘のモチベーションも維持される。
また、R2ボタンを押すことでEXブーストをすることができる。
敵からのダメージがEXゲージの消費になるためHPを消費しないほか、コンボ技も増えていたように思う。
敵に囲まれてどうしようもない時であったり、ボス戦の時には非常に活躍する大切な要素だ。
また、スキルの開放によって多くの技を開放できるのも面白い要素だった。
しかし、後半になると戦闘は少しワンパターン化してきてしまい、同じボタンを順番に押して同じアクションを見るだけ、になってしまうのは残念なところだ。
サブクエ
龍が如くシリーズの特徴といえば、サブクエストが多く用意されていることだろう。
本作でももちろん数多くのサブクエが用意されていた。
街を歩いていると突如カツラが飛んできたり、幽霊の出るアパートを調査しろと言われたり、ギター1本で弾き語る少女に相談されたり...と本当にたくさんある。
バカらしいストーリーもあれば感動的な心温まる話まであり、ストーリーを進めるのも忘れ夢中で遊んでしまう人もいるだろう。
ミニゲーム
バッティングセンター、ゲームセンターなど多くのゲームスポットが用意されている本作、そのどれもがクオリティが高く素晴らしいので紹介させて欲しい。
まずバッティングセンター、よくある野球ゲームのシステムでボールに合わせてボタンを押すだけのシンプルなゲームではあるのだが妙に中毒性があり、私はここで3000円以上溶かしてしまった。
ゲームセンターではUFOキャッチャーやバーチャファイターなどのマジのゲームも遊べてしまう、さすがSEGA。
FANTASY ZONEなどの懐かしいゲームも置いてあり、ゲーセン世代の人なんかは無限に遊べてしまうのではないだろうか。
ちなみに、UFOキャッチャーでゲットしたアイテムは探偵事務所に飾ることもできるので積極的に遊んでみよう。
他にもドローンレースやVRすごろくなどの面白いミニゲームがたくさん用意されている、是非遊んでみて欲しい。
まとめ
PS5の性能によって映し出された神室町は非常に美しく、この街の持つ不思議な魅力を最大限引き出していた。
フィールドは細かな部分まで作り込まれており没入度が高かった。
アクションは龍が如くから健在で爽快感があり非常に楽しかったが、後半になるにつれマンネリ化してしまうのが残念だった。
豪華なキャストたちによって描かれるストーリーは素晴らしく、久々にゲームのストーリーで感動させられた。
ミニゲームなども豊富でやることの絶えない素晴らしいゲームだった。
続編にも期待大である。
というわけで JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered - PS5 のレビューでした。
続編ももちろん予約しましたので、そちらもレビュー書こうと思っています！楽しみだ！
それではまた別のNoteでお会いしましょう！SeeYou!!
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